機械修理プログラミングゲーム『Dystopian Debugger』プレイテスト開始。ちゃんと直さないと人が死ぬ

 

開発者のGarage Heathen氏は8月29日、プログラミングパズルゲーム『Dystopian Debugger』のプレイテストを開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。


『Dystopian Debugger』はプログラミングを利用したパズルゲームだ。舞台となるのは“The Wipe”と呼ばれる事件から50余年経った世界。ここでは生活に関わるあらゆる機械が異常を起こし、人間の安全を脅かしていた。人間とゴミを間違えて焼却してしまう、バーでお酒と間違えて薬品を提供してしまうなど、機械による被害はさまざま。主人公のTildaはそんな危険な機械たちを直すのが生業だ。壊れてしまった機械を正常に動作するよう修理し、人間を殺さないように改良するのが本ゲームの目的となる。



『Dystopian Debugger』では「Robo」と呼ばれるC言語風のプログラミング言語などを使用して、機械の誤作動の原因となっているバグを探して修正することになる。プレイテストのゲームプレイにおいては、一日が始まると、どこからともなく壊れた機械と共に顧客の依頼が届く。機械のプログラムは部屋内の端末から見ることができ、自身で直接書き換えることが可能となる。プログラムはダミー相手に試運転ができるため、エラーや人間への影響を確認できる。プログラムの変更を最小限におさえ、時間制限内に依頼を終わらせるとより多くの報酬をもらうことが可能。正確に素早く提出することが重要だ。

プレイテストではゴミ焼却ロボットや車の仕分けをする機械など、数タイプの異なる機械が課題として登場するほか、難易度の低い迷路パズルである「TURTLE」が用意されている。またプレイテストでは、主人公Tildaと不気味な猿のキャラクターであるTonziとの会話や、ストーリーパートの一部も体験できる。一定数の仕事をこなすと夜になり街に出かけることも可能。プレイテスト時点では訪れられる場所が一か所しかないものの、ベランダに置かれた端末から出発できる。



本作を手がけるのは開発者のGarage Heathen氏。「たまごっち」風人間育成ゲームの『Your amazing T-Gotchi!』や、会話の選択肢の代わりに主人公の表情を自分で作って選ぶアドベンチャーゲーム『Who’s Lila?』など、ホラー要素のある個性的なゲームを作ってきた人物だ。本作『Dystopian Debugger』においては、プレイテスト段階では直接的なホラー表現は見られない。ただし機械の修理に失敗すると死人が出たことに言及されるなど不穏な雰囲気は健在だ。

なおHeathen氏は自身のYouTubeチャンネルにて、不気味な雰囲気が特徴であった過去の作品と比較して、パズル要素のあるゲームプレイが重視されることを説明。また『Dystopian Debugger』のゲームプレイを『Papers, Please』とZachtronics製のパズルゲームの中間にあるとたとえている。緩めの時間制限のもと、比較的自由な解法で課題に取り組む内容になるそうだ。


『Dystopian Debugger』のテストプレイには、Steamストアページの「アクセスをリクエスト」ボタンをクリックすれば申請可能。本稿執筆時点では、申請すればすぐにプレイテストに参加できる。Heathen氏は今回のプレイテストにて主にパズルの難易度に関するフィードバックを求めていて、難しすぎず簡単すぎない難易度を模索しているという。バグの修正も兼ねているそうで、すでにプレイテスト環境へのバグ修正のアップデートも入っている。プレイテストにおけるプレイデータを送信するかどうかは選択可能で、送信すると正式リリース時にアイテムがもらえるという。興味があれば参加してみてはいかがだろうか。

『Dystopian Debugger』はPC(Steam)向けに配信予定。現在プレイテストが実施中だ。