『LoL』新チャンピオン「ブライアー」9月13日に実装へ。血に飢えた狂乱少女は敵に飛び込み追いたてるバーサーカー吸血鬼に
Riot Gamesは8月31日、『League of Legends』(以下、LoL)の165体目のチャンピオンとなる「ブライアー」の概要を発表した。9月13日に適用されるパッチ13.18にて実装される予定だ。
新チャンピオンとしてブライアーが実装されることは、2023年4月にチャンピオンロードマップの中で予告されていた。“制御不能な飢え”というコンセプトでデザインが模索されていたようだ。
飢えから敵を貪るというコンセプトのチャンピオンは、2023年7月に実装されたナフィーリが近い存在だった。しかしブライアーはアサシンであるナフィーリとはスタイルが違うようだ。チャンピオン開発エピソードによると、アサシンのように一撃離脱を得意とするよりは、むしろ敵に飛び込みつつある程度前線で耐えられる、バーサーカーとしてデザインされたという。
スキルの効果も、前線に飛び込みつつ継続的に戦えるものが多い。W「血の狂乱/衝動喰い」は、再発動可能なスキルだ。指定した地点に向かって飛び込んで狂乱状態となり、一定時間もっとも近くの敵(チャンピオン優先)を追いかけて通常攻撃する。狂乱状態では攻撃速度と移動速度が上昇し、通常攻撃が一定の範囲をまとめて攻撃できるようになる。また再発同時には次の通常攻撃が強化され、強化された通常攻撃は減少体力に応じた物理ダメージを与えることが可能に。さらに与えたダメージのうち大幅な割合分、ブライアーの体力が回復するという。
この狂乱状態はE「チリングスクリーム」を使用することで解除可能だ。エネルギーを溜めたのちに指定方向に叫び声をあげ、チャージ時間に応じたダメージと短時間のスロウ効果を与えられる。最大チャージでは相手をノックバックさせることも可能で、ノックバックした対象が壁に当たった場合は追加ダメージを与えてスタンさせられる。なおチャージ中にはダメージ軽減率を獲得し、体力を回復可能だ。
またQ「ヘッドラッシュ」は指定した敵に向かってジャンプし、短時間スタンさせる。スキルを受けた敵は物理防御が下がるため、交戦のはじめに使用できるとより効果的だろう。狂乱状態でミニオンまたはモンスターに使用した場合、敵チャンピオンを優先的して攻撃しなくなる効果も備えている。
R「確実な死」は血の塊を蹴り飛ばし、最初に命中したチャンピオンを標的としてマーク。その相手の位置まで飛び込むことができ、着地時に付近のすべての敵に大きな物理ダメージを与えられる。このスキルを使用した場合は、強化された狂乱状態になり、自分か敵がデスするまで追いかけながら通常攻撃するようになる。この間は物理防御と魔法防御が増加し、移動速度も上昇するそうだ。
またブライアーは体力自動回復をもたないうえ、体力を消費してスキルを使用する。そして固有スキル「深紅の呪い」の自動効果は、減少した体力が多いほど敵にダメージを与えたときに体力回復量が増加し、、通常攻撃とスキルが短時間の出血を敵に付与するというもの。出血はスタック数に応じた物理ダメージを与え、軽減前ダメージの一定割合にあたる体力を回復するそうだ。この効果を活かすためには、前線に飛び込んで攻撃を耐えつつ、敵と戦い続けることになるだろう。狂乱状態ではステータスが上昇し攻撃をし続けられる強みがあるが、勝手に敵を追跡し攻撃してしまうというデメリットも存在するため、使いどころを考える必要がありそうだ。
ブライアーは設定によると、『LoL』の世界に存在するとされる秘密結社「黒薔薇団」によって生み出された生体兵器とのことだ。黒薔薇団の暗殺任務を任されたが、血に飢えてしまっていたために、必要以上の犠牲を出してしまい失敗。目立たずに任務を遂行したい黒薔薇団とは相性が悪く、独房に拘束されることとなったという。
拘束に用いられているアーチ状の枷は血の魔石でできており、一時的にブライアーの狂乱状態を鎮めているようだ。彼女は魔石の力によって冷静に意識を保つことができるようになった。そして独房で過ごし囚人や看守と会話を重ねることで、自分が知らない外の世界を知りたいと思うようになったという。そんな彼女が広い世界を知ることで今後どのように成長していくのか、ストーリー面の展開も気になるところである。 ブライアーは9月13日に適用されるパッチ13.18で実装される見通しだ。