パブリッシャーのPhoenixxおよびNeetpiaは8月29日、『幻想戦略録 – The Touhou Empires -』デモ版を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。デモ版では本作のチュートリアルがプレイできるようだ。また本デモ版は、日本時間9月5日2時まで開催予定のSteamストラテジーフェスにあわせた期間限定公開となっている。
『幻想戦略録 – The Touhou Empires -』は、東方のキャラクターたちが資源を集めて敵勢力の打倒を目指す、東方Projectの二次創作RTSである。本作の舞台は、ある日奇妙な鉄の雨が降った幻想郷だ。剣や槍といった武具や、鋸や釘といった工具が降り注いだことで、幻想郷では建物などが被害を受けていた。一方降り注いだ道具には、手にした妖精を達人にする、不思議な力が宿っていた。本作ではそんな鉄の雨をきっかけに、幻想郷をかき乱す戦乱が繰り広げられる。
幻想郷の住人たちは、妖精も駆使して戦いを繰り広げる。本作はジャンルとしては、リアルタイムな戦略シミュレーションゲームとなっている。プレイヤーは、ユニットとして登場する妖精や幻想郷の住人たちに指示を与え、まずは資源を収集する。集めた資源を使って、新しい妖精や建築物などを作成。戦力を拡充したり、リソース確保を効率化したりなど、体制を整えていく。
また本作には敵対する勢力が存在している。プレイヤーは槍や弓をもった戦闘用の妖精たちや、博麗霊夢や霧雨魔理沙といったヒロインたちに指示をおこない、敵の拠点を攻撃。リアルタイムにゲームが進行する中で、自身以外の全勢力を撃退することが、ゲームプレイの目的となる。そのほか本作には、東方Projectのキャラクターたち30人以上が、固有の必殺技「スペルカード」を携えたユニットとして登場する。霧雨魔理沙のマスタースパークでは、建築物に対して特に有効な攻撃をおこなうなど、彼女たちのスペルカードも重要になるのだろう。本作では幻想郷を舞台としたRTSが展開されるわけだ。
要素としては、博麗神社は内政/防衛が得意、紅魔館は序盤からユニットが強いなど、勢力ごとの特徴も存在。槍兵は騎兵に強いなど、ユニットごとの相性も用意されている。そのほか本作は最大6人でのオンライン対戦に対応。チーム戦やバトルロイヤルといったルールが用意されているそうだ。
本作を手がけているNeetpiaは、インディーゲーム開発グループである。過去作としては、『とうほう☆ストラテジー~LotusCraft~』『幻想戦略譚~The Touhou Empire~』といった東方Projectの二次創作RTSを制作。前作にあたるアクションTD『幻想郷ディフェンダーズ』では、Steamのユーザーレビューにおいて、記事執筆時点で94件中95%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。本作は過去にRTSを制作してきたサークルによる、新作となるわけだ。
今回公開されたデモ版では、本作のチュートリアルがプレイできる。流れに沿ってプレイしていく中で、妖精を使ったリソースの確保や戦闘、魔理沙のマスタースパークなど基本的なシステムなどが確認可能となっていた。体験版は、Steamストラテジーフェスにあわせて期間限定で公開予定。Steamストラテジーフェスは、日本時間で9月5日2時までとなっている。なおNeetpiaのDiscordでは、リリースに向けて猛者の意見も募集されているそうだ。
『幻想戦略録 – The Touhou Empires -』は、PC(Steam)向けに2024年内リリース予定。デモ版は期間限定で公開中となっている。