『LoL』プレシーズンにて「ミシックアイテム」廃止へ。“使いこなせないチャンピオン”の存在が課題となり調整を断念

Riot Gamesは8月29日、今後の『League of Legends(LoL)』にて予定されている変更内容を紹介する動画を公開。11月よりベータ環境で始まるプレシーズンから、ミシックアイテムのティアシステムが廃止されることなどが明かされている。

Riot Gamesは8月29日、今後の『League of Legends(LoL)』にて予定されている変更内容を紹介する動画を公開した。その中では今年11月よりベータ環境で始まるプレシーズンから、ミシックアイテムのティアシステムが廃止されるといった内容も含まれている。


『LoL』公式YouTubeチャンネル上で公開された今回の動画では、開発者により本作に今後予定されている変更内容が明かされている。ランクスケジュールの変更や二人一組になって戦うアリーナモードの今後のほか、プレシーズンの変更予定についても説明されている。その中で注目を集めているのが、ミシックアイテムの削除だ。ミシックアイテムは今年11月よりベータ環境で始まるプレシーズンにて、廃止される予定だという。


ミシックアイテムは、2020年11月より実装されたアイテムのティアシステムだ。ミシックアイテムはビルドを進めるにあたって中核を担う最高ティアのアイテムで、同ティアのアイテムは2つ以上所持できない。その代わり、ほかのアイテムよりステータス値が高く設定されている。また、2番目のティアであるレジェンダリーアイテムに追加ステータスを付与する効果もある。このシステムには、アイテムのステータスや追加効果などによって装備するアイテムを選択する余地を生みだし、ビルドの幅を広げることが意図されていたそうだ。

しかし、ミシックアイテムはレジェンダリーアイテムと比べると数が少なく、ビルドによって満たしたいニーズが満たせないチャンピオンが存在してしまっていたという。Riot Gamesは以前よりそういった現状に満足しておらず、ミシックアイテムのシステムを改善する予定であったこと、さらに調整をおこなっても状態が改善しないようであれば、同システムそのものを廃止する可能性があることを公式YouTubeチャンネルなどで表明していた。

そのためパッチにて何度かステータスの調整や、ミシックアイテムのラインナップ変更などがおこなわれてきた。しかし、調整によって課題点が改善されなかったため本ティアシステムを廃止するはこびとなったようだ。なおミシックというティアは廃止されるが、これまでミシックに区分されていたアイテム自体は調整されたうえで残されるという。かねてより告知されていたものの、ミシックアイテムの廃止は、SNS上でも話題となっている。


ほかにも、動画内ではいくつかの変更点や実装予定のモードについても発表がおこなわれている。たとえばランク戦のスケジュールは、現在1シーズンを2つの期間に分かれているが、2024年からはこれを3つの期間に分け、期間終了ごとにランクをリセットすることとなる。

またその変更にともなって、プレシーズンの期間も変更される。今まではランク戦の期間が終了したあと、10月初旬からベータ環境で体験できていた。一方で2023年度からはプレシーズンの開始を遅らせ11月中旬のスタートとなるようだ。新シーズンにて楽しめる新鮮味を保つための変更だという。なおプレシーズンでは先述のミシックアイテムのティアシステム廃止にくわえて、サモナーズリフトの地形、マップオブジェクトの調整などが予定されている。


動画で発表された調整予定は反響を呼んだ。特に実装から3年近く経ったミシックアイテムの廃止は試合に影響を与える要素でもあり、対戦におけるアイテムビルドも大きく変化していくだろう。ミシックアイテムをうまく活かせなかったチャンピオンについても、この変更によって日の目を見るようになることが期待される。

今回紹介された、ミシック廃止を含むアイテムシステム、およびプレシーズンでの調整内容は2023年11月よりプレシーズンにて実装されたのち、2024年1月24日に正式に実装される予定だ。またアイテムの変更を含むプレシーズンでの調整については、近日詳細を発表するとのことだ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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