『原神』にて「他プレイヤーの重要オブジェクトを消す嫌がらせチート」が発生、修正される。公式はチートの“偽被害報告動画”にも注意喚起
HoYoverseは8月28日、『原神』にて報告されていたある問題を修正し、被害を受けたユーザーのアカウント修復をおこなったことを発表した。報告されていた問題ではチートにより、マルチプレイ時にほかのプレイヤー(旅人)の世界にあるオブジェクトが削除され、ゲームの進捗が妨げられる事態にあったという。
今回のHoYoverseの発表では、『原神』において先日よりチートプログラムを使うことでゲームのデータを改ざんし、ほかのプレイヤーのゲーム体験を損なわせている不正者がいることを検知したと伝えられている。不正者はマルチモードでチートプログラムを利用して、ほかのプレイヤーの世界にあるオブジェクトを削除してゲームの進捗を妨げていたという。そうした問題は8月25日に修正されたとのこと。8月26日には、該当する問題に遭遇してカスタマーサポートに連絡していたプレイヤーのアカウントの修復がおこなわれ、その結果が案内されたそうだ。
先日にはアジア圏のユーザーを中心に、ゲーム内のさまざまなオブジェクトが削除される問題が報告されていた。報告においては特定のキャラの能力を用いた際に、秘境の石化古樹や地霊壇内の宝箱などが消失する様子が動画として収められていた。石化古樹は秘境クリア時の出口兼報酬受け取り場所であるほか、地霊壇内の宝箱は一度きりしか入手できない貴重な存在だ。それぞれ消えてしまうと大迷惑であり、悪質な不正行為といえる出回った一部動画によって、特定のキャラの能力による不具合ではないかと見られる状況であった。
一方で公式は、一部報告について、チートプログラムの開発者や使用者がコミュニティまたは動画サイトを経由し、被害者を装ってコンテンツを投稿していたと説明している。公式は、そうした動画は誤った情報で混乱やパニックを意図的に作ろうとしていたと考えているそうだ。またユーザーの報告動画は特定のキャラの能力が関係しているかのような内容であったものの、今回のHoYoverseによる報告では「本一件で利用されたゲームのシステムなどは、ゲーム内の遊び方の設計、ストーリー、および人物に一切関係がありません」と説明されている。
つまり公式は一連の問題は特定のキャラの能力による不具合ではなく、チートプログラムが原因と見ているわけだろう。また根拠のない内容を関連付けることで、ほかのプレイヤーの体験を損なわせる行為は控えてほしいと案内されている。
公式は、今回の不正行為を正常なゲーム体験に著しい影響を与えると強調。ゲームの公平性を維持し、プレイヤーの権益を守るため、本件に関するチートプログラムを使用したアカウントを停止したことを明かしている。またチートプログラムの製作者、使用者、および共有者の法的責任を追及するとしており、不正者に対しては厳しい対応がとられるようだ。