デベロッパーのHello Gamesは8月24日、『No Man’s Sky』向けのアップデート4.4「Echoes」を配信開始した。
アップデートEchoesでは、リリースから初となる新種族「Autophage」が追加される。Autophageは、スクラップメタルなどの廃材から作り上げられた身体をもつロボット種族だ。Autophageの追加とともに同種族の専用ミッション、キャラクターカスタマイズ、種族の評価値や新言語が拡張・実装されている。マップ上には透明化したAutophage族も存在するようで、プレイヤーは新たに追加されたAutophage scan技術を用いて、隠れているAutophage族や壊れたスクラップ船などを可視化することが可能となる。新種族の歴史や、文化を紐解く、新たな探索要素が用意されているようだ。
Autophageの専用ミッションをクリアしていくことで、Voltaic Staffという新たな杖状のマルチツールを入手することもできるという。Voltaic Staffは3つのパーツに分かれており、それぞれのパーツに変更を加えることができる。プレイヤーによる幅広いカスタマイズに対応している。
Echoesでは、新たなクラスであるAtlantidクラスのマルチツールも実装されている。Atlantidマルチツールは、古代のモノリスを紐解いていくことで入手可能だ。さらに本アップデートからマルチツールの分解機能も実装されている。プレイヤーはスペース・アノマリーのターミナルから、マルチツールを分解することが可能となる。この方法でしか手に入らないアイテムもあるので、必要無くなったマルチツールの使用方法に新たな幅が広がったといえるだろう。
本アップデートでは、海賊船Dreadnoughtの追加や飛行船での戦闘システムに大きな変更が加えられている。まずプレイヤーは宇宙船の出力を使用する際に、飛行船のどの機能に優先的にエネルギーを送るかを選択できるようになった。選択できるのは、エンジン・シールド・武器のいずれか。プレイヤーの置かれている状況に合わせた臨機応変な対応が可能となっている。
さらに、敵船はパーツごとに破壊が可能となった。パーツにはシールド効果を付与する「ジェネレーター」、ワープ機能を可能とする「エンジン」、商人やプレイヤー船を攻撃する「タレット」などがある。特定のパーツを破壊することで、敵船はパーツに該当する能力を失うようだ。プレイヤーがどのパーツを優先的に破壊するかなど、船による戦闘は深みを増すことだろう。なお本アップデートで、母艦には耐久値が設定されており、破壊とともに粉々に分解されるようになった。粉微塵になった敵船からは追加の物資を獲得できる。
新たに追加される海賊船の母艦であるDreadnoughtは、サポート船である小型の海賊船を引き連れて商人たちを標的に戦闘をおこなうようだ。プレイヤーはDreadnoughtの入り組んだ内部構造に入り込み、コアを破壊することで母艦の破壊が可能となる。Dreadnoughtを取り巻くサポート船は、母艦が破壊されると行き場を失う。この状態のサポート船は、プレイヤーがリクルートすることで味方にすることも可能となる。なお本アップデートより、海賊船の評価値であるOutlawステータスも実装されている。
Echoesでは、Voyagers Expeditionという新たな探索要素も、アップデート配信後実装予定だ。広大な惑星や、そこに暮らす生物・植物などを記録していくことを目的とする。ミッションをクリアすることで拠点のデコレーション、ジェットパック用のエフェクト、Hover Droidコンパニオンなど、ここでしか手に入らないアイテムをアンロックすることが可能となっている。観測された動物や植物は、本アップデートから追加されたWonder Projectorディスプレイでホログラムとして拠点に設置することもできるようだ。
本アップデートではほかにも、PSVR2のアイトラッキング技術を使用した「視界の中心がより鮮明に見える」Foveated Renderingシステムの実装や、Nintendo Switch環境下での画質やフレームレートが向上するAMD FidelityFX Super Resolution 2が実装されるなど。新要素や修正を含めた広範なアップデート内容となっているため、気になる人はぜひ公式パッチノート(英語)を確認されたい。
『No Man’s Sky』は、PC(Steam)/PlayStation 4/PlayStation 5/Nintendo Switch/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中だ。Xbox Game Pass向けにも提供されている。