SFメカ・タクティカルRPG『MENACE』発表。無法宙域で部隊を率いて派閥抗争に身を投じる、高評価戦略RPG開発元が手がける
パブリッシャーのHooded Horseは8月21日、SFタクティカルRPG『MENACE』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)。2024年に早期アクセス配信開始予定。日本語表示に対応予定だ。
『MENACE』は宇宙の辺境を舞台とした、ターン制のタクティカルRPGだ。プレイヤーは打撃巡洋艦TCRNインペタスに乗り込み、海兵隊攻撃部隊の指揮官となる。舞台となるウェイバック星系は、海賊の軍閥や怪しげな企業、分裂した惑星政府らが相争う無法地帯。プレイヤーは和平工作のためにウェイバック星系を訪れるが、そこで全星系を危険にさらす脅威の存在が明らかになる。すべての通信が遮断されるなか、プレイヤーは独自の判断で部隊を率いて任務に挑み、星系の混乱を鎮めるため戦うことになる。
本作では、ミッションやバトルマップなどが自動生成されるため、プレイするたびに違う展開になるという。ひとつの壮大な作戦を実施するなかで、ミッションが分岐することも。まず敵の防空網を排除するのか、あるいは人質の救助を優先するのかなど、選択を迫られることになるようだ。下した決断は目の前の作戦のみならず、星系全体に影響を与えることになる。ゲームにはさまざまな派閥が存在し、プレイヤーの選択次第で同盟を結んだり滅ぼしたりできるとのこと。武器商人と関係を高めればよりよい装備が手に入り、造船工と親しくなれば船のアップグレードが手に入るという。親しくする派閥ごとに違ったメリットが得られるようだ。
舞台の星系は銀河の中心(Core Worlds)から離れているため、人員や物資は現地調達することになるという。隊員は傭兵や犯罪者をリクルートし、装備は地元の闇商人から仕入れつつ、敵のものを鹵獲していく。戦場には歩兵分隊のほかに、戦車やメカなどが存在。武装も銃やミサイル、プラズマボルトなど多くの種類があり、それぞれ違った長所と短所をもつという。敵は用意周到かつ冷酷なため、勝つには優れた戦術が求められるとのこと。側面攻撃や制圧射撃、遠方からの狙撃など、さまざまな手段を駆使して戦う必要があるようだ。場合によっては、部下の隊長や分隊全員を失うことになるリスクもあるという。
部下となる分隊長たちは個性ある存在で、それぞれ複雑な過去と個性をもつという。膨大な数のキャラクターのなかから、プレイごとにその一部が登場するとのことだ。キャラとはミッションの合間に拠点で交流や訓練をおこない、精鋭へと鍛え上げていくことになる。多彩な昇進ツリーからパークを選択して、追加能力を得るといった要素も存在。個性的なキャラクターを育成することができるようだ。
本作を手がけるOverhype Studiosはドイツ・ハンブルクを拠点とするインディースタジオ。過去には中世ファンタジータクティカルRPG『Battle Brothers』を制作。同作はSteamユーザーレビューにて、本稿執筆時点で約18000件中88%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。レビュー内容では、戦闘のシビアなバランスは賛否を分けている一方で、一度死んだ仲間は戻らないシステムが緊張感をもたらしている点や、オープンワールド世界での自由な冒険などが好評だ。『MENACE』は『Battle Brothers』で好評だった部分を受け継ぎ、それらを“10倍改良させた”作品になるとアピールされている。Overhype Studiosが開発する、宇宙の辺境で繰り広げられる過酷な戦いに期待したい。
『MENACE』はPC(Steam/Epic Gamesストア)向けに、2024年早期アクセス配信開始予定だ。