四則演算通電パズルゲーム『Electrogical』Steamにて体験版公開。電力ピタり目指しパネルを繋ぐ、コアパズルゲーマー向け作品

 

国内のゲーム開発者Yutaka Kinjo氏は8月18日、『Electrogical』体験版をSteamにて公開した。体験版には全11ステージが収録されており、本作の基本的なシステムなどが確認可能。Steamのストアページ上から無料でダウンロードできる。


『Electrogical』は、数字と演算子の書かれたピースを繋いで決まった電力を送る、ジグソーパズルや四則演算の要素を取り入れたパズルゲームだ。本作でプレイヤーは、電源からゴールまでジグソーパズル風のピースを繋ぎ、電力を送ることが目的となる。各ステージ内には、スタート地点となる電源ピースと、数字の書かれたゴールピースが設置されている。またピースは、凹んだ部分から電力を受け取り、凸部から電力を送る性質をもつ。プレイヤーは各ステージ内で、電源とゴールの間にピースを配置。ジグソーパズルを使って、電力がゴールピースへ伝わるように路を作るわけだ。

ただし本作では、ステージごとにゴールピースへ送る電力が決まっている。ゴールピースへ伝わる電力は、路に使ったピースの演算子と数字によって変化。たとえば、途中に+2のピースを2つ使っていれば電力は4。ピースがゴールまで+1、+3、/2の順で繋がっていれば電力は2となる。電力は、電源ピース時点で0になっており、ピースを通るごとに書かれた演算子と数字を計算して増減するのだ。本作では、ピースに書かれた数字に合わせて四則演算を重ねながら、電源からゴールまでピースを繋ぐわけである。


Steam上で公開された体験版では、全11ステージがプレイ可能となっている。体験版の範囲内においては、難易度は遊びやすい程度になっているものの、特殊なピースも登場。ステージ上に配置された回転させられるピースや、電力を離れたところへ送るピースが確認できた。また終盤のステージでは、条件を選んでスコアを稼ぐ要素も登場。「電力が0の区間を作る」「直線の区間を作る」など、自ら選んだ条件にあわせてピースを配置すると、スコアが獲得できるようになっていた。なおSteamのストアページによると、本作は一見カジュアルな内容に見えるが、じっくりプレイしたいパズルゲーマーにおすすめなのだという。

本作を手がけているのは、国内の開発者Yutaka Kinjo氏だ。過去作としては、『ラダーラダーラダー!』『調査対象■■■山脈』などの作品を公開中。同氏は深淵スタジオのメンバーとしても活動しており、同スタジオでは『イド – ido -』が開発中となっている。本作『Electrogical』においては、2020年にプロトタイプ版「Electrogical -DEMO- 」が公開。2023年3月には、バンダイナムコスタジオによるコンテスト「第1回GYAAR Studioインディーゲームコンテスト」で入賞しており、支援を獲得しながら開発が進められてきたようだ。また本作では前述のプロトタイプ版を含めて、バージョン違いのデモ版などが公開中。Steam上の体験版とは異なるステージや内容がプレイ可能となっている。

『Electrogical』体験版は、PC(Steam)向けに公開中だ。