『あつまれ どうぶつの森』に登場する全美術品をリアルで鑑賞した人現る。16か月で10か国を渡る旅路

映像作家であり、コンテンツクリエイターでもあるMayuren Naidoo氏は8月17日、自身のX(旧Twitter)アカウント上で、『あつまれ どうぶつの森』に登場する43の美術品について、すべて実物を鑑賞するという目標を達成したことを明らかにした。

映像作家であり、コンテンツクリエイターでもあるMayuren Naidoo氏は8月17日、自身のX(旧Twitter)アカウント上で、『あつまれ どうぶつの森』に登場する43の美術品について、すべて実物を鑑賞するという目標を達成したことを明らかにした。偉業達成には大きな反応と称賛の声が寄せられている。

2020年3月にNintendo Switch向けに発売された『あつまれ どうぶつの森』。同作では、虫、魚などに加えて、美術品を収集することができる。この美術品は全部で43作品存在し、「めいが」と「ちょうこく」のふたつのカテゴリーに分類されている。すべて実存する有名な作品をモチーフとしており、たとえば「モナ・リザ」は「ゆうめいなめいが」として、また「ミロのヴィーナス」は「うつくしいちょうこく」といったように、それっぽい名前をつけられて収録されている。手に入れるには、同作に登場する「つねきち」から購入する必要があり、手に入れた美術品は博物館に寄贈することができる。


Naidoo氏は、過去にX上で『あつまれ どうぶつの森』に関連する投稿をしていた。その反応がよかったためか、TikTokやInstagramで『あつまれ どうぶつの森』をネタとした投稿を継続的におこなっていた。今回の美術品鑑賞はそのコンテンツ作りの一環だろうか。同氏はこれら43の作品を実際に目にすることを目的として世界各国を旅していた。

作品を鑑賞するにあたって、Naidoo氏自身が足を運んだことを証明するために、絵画や彫刻の前で自らのamiiboカードを添えて動画に収めることとしている。同氏は3大陸を股にかけ、10か国、29の美術館を巡った。訪ねた博物館には、フランスのルーブル美術館やアメリカのニューヨーク近代美術館、彼の地元イギリス・ロンドンの大英博物館など、著名なものが並んでいる。

そうやって世界を回る旅路は相当の金額がかかってしまうように思える。実際にお金と時間を節約するためか、格安の航空会社を利用し、美術品を見るためだけに旅行する際は、1泊だけと節約をおこなっていたようだ。また旅をするにあたって、レプリカを鑑賞してもいい、というルールを定めることにしたそうだ。同氏の旅路はTikTok、およびInstagramで確認できる。

なお、Naidoo氏の投稿は美術品の鑑賞を証明するだけではなく、各国で観光を楽しんでいると思われるものも混ざっている。TikTokでは、8月8日に「im in japan!!! i cant believe it!」とキャプションをつけ、日本に来たことを喜ぶ投稿も確認できる。

@mayplaystv

im in japan!!! i cant believe it! thank you to @Pokémon UK and Ireland for hosting me, there is so much content to come, please stay tuned #animalcrossing #acnh #pokemon #japan #traveltok

♬ Storytelling – Adriel

Naidoo氏の偉業達成について、「素晴らしい!」「驚くべきことだ」などと賞賛のコメントが多く寄せられている。その中には質問もいくつかみられる。目標達成にあたり、もっとも難しかった作品は何か、という質問に対しては、写楽の「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」をモチーフとした「いなせなめいが」を挙げた。理由は「撮影が許可されていなかったため、ストレスであった」とのことだそう。こちらは、ニューヨークのギャラリーにあったレプリカを鑑賞、撮影しにいくことでなんとか解決したようだ(参照投稿1参照投稿2)。ほかにも、もっとも印象に残った作品についての質問には「ダビデ像」だと答えた(参照3)。

Naidoo氏は自身の投稿に、目標達成を応援してくれたファンにお礼を述べた。さらに、『あつまれ どうぶつの森』と出会ったことで世界中を旅することができた、と喜びの声を付け加え、美術品鑑賞の旅を振り返った。

『あつまれ どうぶつの森』が発売されてから約3年半が経とうとしているが、熱烈なファンによって、コミュニティは未だに活発なようだ。Naidoo氏の16か月におよぶ長き旅路の完結に、称賛の言葉を送りたい。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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