マルチ強盗FPS『PAYDAY 3』新スキルシステム情報お披露目。武器やスキルの組みかた自由自在
デベロッパーのStarbreeze Studiosは8月17日、クライムFPS『PAYDAY 3』の開発の裏側に迫る「Dev Diary(開発者日記)」を公開した。本作のスキルシステムやゲーム内通貨、ゲーム内チャレンジによって上昇する悪名(インファミ)レベルについて解説する内容となっている。本作は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに9月21日発売予定。
『PAYDAY 3』は、オンライン4人協力プレイ対応のクライムFPS『PAYDAY』シリーズの最新作だ。アメリカ・ワシントンDCを舞台とした前作『PAYDAY 2』から数年後、犯罪集団Payday Gangはニューヨークにて新たな強盗計画に挑む。本作は前作と同様の要素を継承しつつ、さらに変化したゲームプレイに期待が高まる作品となっている。
このたび公開された「Dev Diary | Episode 6: Skills & Progression」は、本作を手がけるStarbreeze Studiosの開発陣が、ゲーム内容に踏み込んでいく内容となっている。Episode 6では、シニア・ゲームデザイナーのMiodrag Kovacevic氏とシニア・ゲームエコノミーデザイナーのCharlie Czerkawski氏が登場した。これまでの『PAYDAY』シリーズから変化したスキルシステムやゲーム内通貨の使い道、レベルアップやチャレンジシステムなどについて説明している。
まず『PAYDAY 3』においては、新たなスキルシステム「スキルライン」が実装されるという。スキルラインにはそれぞれベース(基礎)となるスキルが存在。そこからアップグレードを取得し、最終的にマスタースキルを取得できるという流れだ。アップグレードスキルを取る順番は決められておらず、ベースのスキルさえ取得していれば好きな数のスキルを好きな順番に取得することができる。またマスタースキルは、ほかのスキルに比べて効果が小さいものの、ベースやアップグレードスキルの装備を必要としない。スキルラインをマスタースキルまで取得することによるメリットと言えるだろう。Miodrag氏によると、スキルラインは『PAYDAY 2』や 初代『PAYDAY: The Heist』を振り返り、長所と短所を見直したうえで構成されたシステムだという。
なおスキルのなかには3種類のバフを付与するものが存在するようだ。3種類のバフは、エッジ・グリット・ラッシュと命名されている。エッジはプレイヤーが敵に与えるダメージを上昇させ、グリットはプレイヤーの防御力を上昇、ラッシュはプレイヤーの移動速度を上昇させる。ゲーム内では各バフを1つずつ取得可能で、同じバフの重複はできないとのこと。スキルから得られたバフを使用することで発動可能なスキルも存在するようだ。特定のスキルでバフを発動させてから、別のスキルでバフを消費して効果を発揮するといったデッキ構築型の楽しみかたもあるというわけだ。
左端:ベーススキル、中央3〜5枠:アップグレードスキル、右端:マスタースキル
『PAYDAY 3』におけるチャレンジなどの進捗システムやレベルアップについても説明されている。まず本作のレベリングは、チャレンジを完了することで経験値を獲得できるシステムとなっている。チャレンジのクリア時に獲得できた経験値は、使用中の武器とスキルに付与される。なおチャレンジはステージのクリアや特定の武器での戦闘など、条件もさまざま。開発陣によると、チャレンジに縛られてほしくないため、遊び幅を持たせたそうだ。
本作ローンチ時点では、プレイヤーレベルとなる「悪名レベル(インファミ)」には上限が設定されている。最低上限と最高上限はそれぞれ100レベルと150レベル。最低上限とは、すべての武器がアンロックされ、スキルポイントがすべて解放された状態のことを指す。最低上限の100レベル以降にアンロックされるのはコスメティックアイテムなどのゲームに深く影響を及ぼさない内容に限定されるとのこと。100レベル以上は、言わばやり込み要素となっているようだ。なお、最低上限到達時に取得可能なスキルポイントの最大値は21ポイントとなるとのこと。
なおレベルの最低・最高上限は、それぞれローンチ後のアップデートで変化することも示唆されている。ローンチ後に追加されるコンテンツにより、チャレンジの数が増えることでレベルアップが容易になることを見越しての措置のようだ。
Dev Diaryでは、「C-スタック」といったゲーム内の新たな通貨システムについても触れられている。『PAYDAY 3』のゲーム内で武器やアイテムを購入する場合、基本的にゲーム内で獲得できる現金を使用する。しかし本作からは新たに「C-スタック」という仮想通貨も存在するようだ。C-スタックはゲーム内のブローカーから、ゲーム内クレジットと交換で獲得可能な暗号通貨となっている。C-スタックは武器やコスメティックアイテムの購入、武器の最終アップグレードなどに使用される通貨となるようだ。C-スタックはブローカーと交換を重ねるほど取引額が上昇する仕組みとなっており、取引履歴は毎週リセットされるようだ。開発陣によると新たな暗号通貨を使った取引の数々はローンチ後、さらに重要性を増すことになることも示唆されている。なおC-スタックはゲーム内の現金からのみ交換が可能な通貨であり、「課金要素ではない」とMiodrag氏は念を押している。
今回明かされたゲーム全体のデザインや方向性について、Miodrag氏は「ステルスとラウドを両立することができるによう心がけた」と明かしている。同士はスキルポイントやスキルの取得は、個々のプレイスタイルを強化するためのものであると強調。武器や装備があれば、誰でも楽しくプレイができる内容となるように心がけたようだ。
『PAYDAY 3』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに9月21日発売予定。各ストアではすでに予約受付が開始されている。Miodrag氏によると、「もっとも実装が難しかったのは、ローンチ時点では実装されない“とある“コンテンツとのこと。今後も少しずつ明かされていく『PAYDAY 3』のゲーム内容と世界観に注目したい。