東方Project新作『東方獣王園 〜 Unfinished Dream of All Living Ghost.』Steam版配信開始。『東方花映塚』よりいつもの東方に近い、スピーディーな対戦型STG


国内のサークル上海アリス幻樂団およびメディアスケープは8月13日、『東方獣王園 〜 Unfinished Dream of All Living Ghost.』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。通常価格は税込1760円となっている。本作は8月12日から2日間開催された「コミックマーケット102」の2日目にて頒布されていたが、あわせてSteam版も配信開始された形だ。

『東方獣王園 〜 Unfinished Dream of All Living Ghost.』は、上海アリス幻樂団による「東方Project」の第19弾となる、対戦型弾幕シューティングゲームだ。本作の舞台となる幻想郷では、市場が開かれた影響で古の土地の所有権が無に帰していた。所有者を失った土地は荒んでいくが、幻想郷ではやがて霊たちが土地に取り憑き、いつもの窮屈さを取り戻す。しかし今回は、そこに欲深き獣たちの姿があった。

本作の主人公の一人である博麗霊夢は、ある時土地に取り憑く霊たちの中に、見覚えのある欲深き動物霊の姿を発見。大地を奪う不届き者を退治しながら、動物霊たちの親分を探すことになる。幻想郷の土地を巡る騒動が描かれていくようだ。


博麗霊夢や霧雨魔理沙たちは、本作では対戦形式の弾幕勝負を演じていく。本作でプレイヤーは、敵や弾幕への被弾を避けながら、敵にショットを撃ち込む。ザコ敵を倒した際には爆発が発生し、爆発へ敵や弾を巻き込むと新たな弾や幽霊となって相手の画面内へ登場。自身のHPが尽きないように、対戦相手と戦いを繰り広げていくのだ。

システム面では、コンボ/グレイズなどによって溜まるアタックゲージが存在している。アタックゲージを支払うことで、キャラごとのスキルを発動するチャージスキルなどが発動可能。多量のゲージを消費するEXスペシャルアタックやボスアタックでは、相手の画面にボスなどを送り込める。アタックゲージを全消費して発動するボム相当の霊撃も用意されており、ゲージの運用も重要になるのだろう。要素としては、被弾を防ぐオートバリアやアビリティカードなども用意されている。対戦では、オフラインでの対人/対CPUに加えてオンライン対戦も可能となっている。東方Projectの対戦型作品としては『東方花映塚』も存在しているが、本作では同作から操作感や弾幕感がいつもの東方に近くなるようにシステムを再構築。常にアドリブ的な避け方を強いられる、スピーディーな対戦が展開されるそうだ。

また本作にはストーリーモードも用意されている。ストーリーモードでは一部ルールが異なっており、ボスアタックを撃破してCPUの心を折ることで勝利となる。ストーリーモードでは最初は博麗霊夢のみが選択できるが、ゲームプレイによって選択可能な主人公が増え、それぞれのストーリーが待ち受けているようだ。


『東方獣王園 〜 Unfinished Dream of All Living Ghost.』は、PC(Steam)向けに通常価格税込1760円で配信中だ。またパッケージ版については、同人ショップにて9月4日に販売開始予定となっている。