夏の淡い青春と死を描くビジュアルノベルゲーム『メルト・アウェイ』発表。死は余韻だけを残してどこかに溶けていく

Overcastは8月13日、『メルト・アウェイ』を発表した。大切な人の死と淡い青春を描くという、ビジュアルノベルゲームである。

国内のインディーゲーム制作サークルOvercastは8月13日、『メルト・アウェイ』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年リリース予定。発表に合わせティザーサイトなどが公開されている。


『メルト・アウェイ』は、大切な人の死と淡い青春を描くという、ビジュアルノベルゲームである。ティザーサイト内のイントロダクションによれば、本作の主人公は夏に大切な人を亡くした人物であるようだ。夏の情景から死を思う主人公の視点から物語が展開。やがて死は余韻だけを残して、どこかに溶けていくのだという。夏の死と淡い青春にまつわる物語が描かれるのだろう。ゲームジャンルとしてはビジュアルノベルとなっている。プレスリリース内の記載によれば、画面をクリックすることで物語を読み進められるといい、システム面ではオーソドックスなノベルゲームになっているようだ。

本作を手がけているOvercastは、西村ダイヤ氏による国内のインディーゲーム制作サークルである。過去作としては、2022年12月に『クラウディ・デイズ』をリリース。同作では終末の迫った舞台で、世界を揺るがす大きな出来事とは関わりのない主人公とヒロインの物語が、空気感や雰囲気をともなって描かれていた。同作Steam版のユーザーレビューでは、6件中5件が好評。また美少女ゲームを中心にゲームレビューなどが集まるサイト「ErogameScape -エロゲー批評空間-」内では、24件のデータにより中央値70/平均値71を獲得している。

本作『メルト・アウェイ』においては、西村ダイヤ氏を含め前作にも関わっていたメンバーで制作が進められているようだ。西村ダイヤ氏が企画/シナリオ/ディレクションを担当。みかみ氏がキャラクターグラフィック、イラストレーターの志水やこ氏がリード背景アーティストを務めている。また元日本ファルコム所属の籾山紗希氏が音楽を担当している。

メルト・アウェイ』は、PC(Steam)向けに2024年リリース予定だ。また前作『クラウディ・デイズ』は、PC(Steam)にて通常価格780円で配信中。8月15日までの期間は、20%オフとなる624円でのセール販売も実施されている。同作はBOOTHおよびメロンブックスではパッケージ版も販売中となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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