能力継承ソウルライク『Deathbound』発表、さっそく注目集める。倒れた戦士たちと歩む修羅の道

パブリッシャーのTate Multimediaは8月8日、デベロッパーのTrialforge Studioが開発を手がける『Deathbound』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作のトレイラーは本校執筆時点ですでに21万回の視聴を記録している。

パブリッシャーのTate Multimediaは8月8日、デベロッパーのTrialforge Studioが開発を手がける『Deathbound』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作のトレイラーは発表からすぐに注目を集め、本校執筆時点ですでに21万回の視聴を記録している。

『Deathbound』は、アクションRPGだ。物語の舞台はFaith(信仰)とScience(科学)が交差する世界「Ziêminal」。中心となる街「Akratya」は、技術が発展した過去の痕跡を残す、中世的な世界観が印象的だ。プレイヤーは「Church of Death」の大十字軍の一兵として、Akratyaに潜む「Cult of Life」に侵攻を始める。主人公であるプレイヤーは永遠なる命を求めた研究によって生み出された兵士で、死没した戦士から魂のような要素「The Essence(エッセンス)」を継承するという特殊な能力をもつ存在だ。死が蔓延する街中や闘技場、そして信仰深い場所など。街中のすべてが物語と歴史を語りかけるなか、混沌と化した世界にプレイヤーは降り立ち、「Cult of Life」を討伐するために駆り出されることとなる。

本作における特徴的なシステム「The Essence(エッセンス)」は、倒れた戦士たちの力や能力を継承するものだ。プレイヤーは回収したエッセンスを戦闘のなかで使用し、戦士たちの能力をシームレスに織り交ぜて戦うことが可能となる。また、戦士たちの能力を掛け合わせた「Dynamic Morphing」という特殊な攻撃方法も可能。公開されているトレイラー映像では、剣士のような姿からハンマーをもった別の姿へとシームレスに移行する姿を確認することができる。回収した戦士の能力を戦闘に織り交ぜた奥深いゲームプレイが可能となりそうだ。また、開発元は本作をソウルライクアクションRPGとしており、高難度の戦闘なども予期される。


また『Deathbound』には、「Binding System」というパーティーシステムも存在するとのこと。タレントツリーなるシステムも存在し、パーティー内で倒れた味方がいた場合においても、能力を継承していくことが可能となっている。能力の継承については「パーティーメンバーが、どのように生きていたかで死後の相乗効果が変わる」とのこと。パーティーメンバーでの生前の行動や能力値などが、エッセンスに影響を与えるのかもしれない。

本作の世界観においては、生死の境界線が非常に朧気であることも明かされている。プレイヤーは死を超越し、死没した仲間たちの魂を吸収する存在。そのため敵である「Cult of Life」からは罪の象徴であり、異端として見られている。また、敵は死に関連したキャラクターデザインがなされているという。Akratyaに住まう敵は、人が死に直面した際の「否認・怒り・取り引き・抑うつ・受容」といった感情の移り変わりである「Five Stages of Grief(深い悲しみが癒えるまでの五つの段階)をモチーフにしているという。生と死が深く関連する、ダークな世界観が印象的だ。


『Deathbound』は、PC(Steam)向けに発売予定。倒れた味方の魂を吸収し、死の悲しみを司る者たちに対して刃を交えたいひとは、ぜひ本作をウィッシュリストに加えてみてはいかがだろうか。

Mayo Kawano
Mayo Kawano

豪州在住の薬剤師およびにゲーム翻訳者。サバイバルクラフトゲームを主食として、ステルスゲームはデザートとする。

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