基本プレイ無料対戦“バナナ”FPS『Banana Shooter』急に人が増える。ファンも困惑、謎の再流行

 

基本プレイ無料FPS『Banana Shooter』が、Steamにてにわかにプレイヤー人口増を見せている。本作は昨年にも急激なプレイヤー人口増を見せており、今回ふたたび“謎の人口増”を見せたかたちとなる。

『Banana Shooter』は、基本プレイ無料の対戦FPSゲームだ。プレイヤーはDaveという人物になり、大好きなバナナを入手するため、別のDaveたちを殺戮せねばならないそうだ。もっともたくさんのDaveを殺めたDaveが、バナナを手にできる。世界観は突飛なものの、ゲームプレイは高速・ハイテンポな対戦FPSとなっている。

プレイヤーたちはショットガン・アサルトライフル・サブマシンガンなどの銃器のほか、サーベルやナイフなどの近接武器を装備。タイトル通り、バナナナイフやバナナ銃などバナナ関連武器も当然用意されている。またプレイヤーたちは「移動速度上昇」「ダブルジャンプ」などの能力も装備可能。デスマッチ/チームデスマッチや、ゾンビと人間に分かれるInfectedモードなどに飛び込み、能力を駆使して暴れるお手軽な対戦が楽しめる。

本作は2022年5月にSteam向けにリリースされ、数百人規模のプレイヤーベースが持続する根強い人気の作品だった。また、昨年11月には、まるで絶壁のようなグラフを描いてプレイヤー数が急増。Steamでの最大同時接続プレイヤー数1768人を記録していた（関連記事）。なお、この増加の理由については「著名ストリーマーがプレイした」といった顕著な原因は当時の弊誌観測範囲内では見られなかった。Twitch・YouTube・bilibiliといったプラットフォームでも目立った活動は見られず、謎のプレイヤー増となっていたのだ。

そんな本作のSteam同時接続プレイヤー数が、先日よりふたたび急激な伸びを見せている。毎日300人からピーク時1000人程度で推移していた本作同時接続プレイヤー数は、UTC（協定世界時）の7月31日夜から8月1日朝にかけて2000人を突破し約2倍への増加を見せた。翌日8月2日にも大きくプレイヤー数増加を見せ、本稿執筆現在ではピーク時2323人が同時に本作をプレイ。リリースから1年以上を経て、唐突にふたたび最大同時接続者数記録を更新することとなった。

本作のプレイヤー人口が突然また膨れ上がった理由についても、突き止めることはできなかった。前回の人口増加時に調査した要素のほか、英語地域以外のコミュニティやプラットフォームを調査したものの、有力なデータは得られなかった。また、ヒントを求めて本作の公式Discordコミュニティを精査したところ、本作ファンたちも困惑している様子が見られた。みんな原因がわからないのである。

なお、『Banana Shooter』はSteamユーザーレビュー評価も上々となっており、全体では1万件に迫るレビューが寄せられ、うち90％が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。直近30日間でも、600件中85％が好評と、なかなか高い評価を受けている。なぜプレイヤー人口が増えたかはともかく、にぎやかなうちに本作の手軽な対戦に触れてみるのもよいだろう。

『Banana Shooter』はPC（Steam）向けに、基本プレイ無料で配信中。