ターン制“行動設定”戦略バトル『ドールエクスプローラー 』8月11日配信へ。カードで行動を組み立てる、魔女と人形のダンジョン探索


国内の個人ゲーム開発者Pico Gamesは8月3日、『ドールエクスプローラー』を8月11日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。Nintendo Switch版のリリースも予定されている。

『ドールエクスプローラー』は、魔女がカードを使って各ターンの行動を組み立てる、ターン制戦略ゲームである。本作の舞台は、魔法やモンスターなどが存在するファンタジー世界だ。あるところに、莫大な金銀財宝が眠るというダンジョンが存在していた。しかし、地下迷宮の中は毒ガスと魔物で満ちている。生物は活動できないため、財宝の眠るダンジョンは手つかずのままと考えられていた。

本作の主人公ティアは、実家の店が経営不振により破産した魔女だ。ティアは破産により失った我が家を取り戻すため、ダンジョンの探索を計画していた。そんなある日、ティアは魔族の王女を自称するヘルハウンドと遭遇。ヘルハウンドの身体を借りたティアは、魔法生命体のドールと共に前人未到のダンジョンへ挑むことになる。魔女と魔法生命体と魔族の王女の冒険が繰り広げられる。


ヘルハウンドの身体を借りたティアは、魔法生命体のドールに行動を指示しながら、ダンジョン内の探索を進めていく。本作でプレイヤーはカードを使って、各ターンごとのドールの行動を組み立てる。

具体的なカードとしては、1マス前へ進ませる移動、目の前を攻撃させるナイフ、後ろへ下がる後退、死体などを調べる探索などが存在している。コストの範囲内でカードを使用し、各ターンごとの行動を構築。敵へ攻撃させたり、罠を回避させたりなど、ターン毎の行動を組み立てることで、ダンジョン内のステージを攻略していくのだ。行動は20種類用意されており、ドールへの行動指示以外にティア自身の魔法なども存在。ステージ攻略後に進行先を選ぶ仕組みや、ランダム入手のレリックなども登場する。

また本作では、ティアとドールの能力を強化できる。ダンジョン探索中に獲得した素材や資金を使うことで、新たな魔法の習得や強化、ドールの行動の強化などがおこなえる。強化によって、ダンジョンの探索に備えていくわけだ。そのほかティアやドール、モンスター娘や食べ物など、Pico Games氏によるグラフィックも特徴だろう。

本作を手がけているのは、国内の個人ゲーム開発者Pico Games氏だ。過去作としては、本作の登場人物でもあるティアとドールが活躍する『ドールエクスプローラー プロローグ』および『ウィッチエクスプローラー』をリリース。2021年12月リリースの『ウィッチエクスプローラー』では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー108件中89%の好評を得て、ステータス「非常に好評」を獲得している。

また本作『ドールエクスプローラー』は、2021年1月に公開された『ドールエクスプローラー プロローグ』の本編や続編相当の作品だ。プロローグ版では、ターン数の制限やドールが1ダメージでゲームオーバーになる仕様などにより、ステージごとの最適手を探るパズルゲームに近いゲームプレイが展開されていた。

本作では、そんなプロローグ版からシステムが一部変更。ターン制限は毎ターン後ろから1マスずつ迫ってくる毒ガスに変わっているほか、ドールはHP次第で攻撃に耐えられる。隣り合った行動の組み合わせによるコンボや強化要素も含めて、攻略の幅が広がっているとのこと。なお開発者のPico Games氏のTwitter(X)アカウントによると、リリース日は決まったものの、ギリギリまで調整が進められているようだ。

『ドールエクスプローラー』はPC(Steam)向けに、8月11日に配信予定。前編などに相当する『ドールエクスプローラー プロローグ』は、PC(Steam)向けに無料配信中だ。また本作はわくわくゲームズより、Nintendo Switch版が発売予定となっている。