入手困難だった『ウィザードリィ6、7、8』日本語版、復刻販売へ。“ストアにあるけど遊びづらかった”3作品が国内向けに蘇る
ドリコムおよびD4エンタープライズは8月3日、RPGシリーズ『ウィザードリィ(Wizardry)6、7、8』日本語版を復刻・セットにした作品『Wizardry Legacy -BCF,CDS & 8-』を発表した。今年12月に、PC(Windows 10/Windows 11)向けに発売予定だ。
「Wizardry」シリーズは、ダンジョンRPGだ。プレイヤーはキャラクターを作り、パーティーを編成。油断すれば一瞬で命を奪うモンスターや罠が待ち受けるダンジョンを探索する。装備など宝を見つけて鑑定し、キャラの成長を重ねてダンジョン最奥へと切り込んでいくのだ。死亡キャラの蘇生に失敗すると永久に失われる可能性がある「キャラロスト」システムなどでも知られる、3DダンジョンRPGの金字塔として愛されるシリーズだ。
今回の発表によれば、『ウィザードリィ6、7、8』日本語版の復刻が決定。『Wizardry Legacy -BCF,CDS & 8-』として、D4エンタープライズにより開発が進められるとのこと。内容としては、PC-9801版『Wizardry6 Bane of the Cosmic Forge』『Wizardry7 Crusaders of the Dark Savant』および、 Windows95/98版『Wizardry 8』の日本語版をまとめ、パッケージ版として展開予定だ。
なお、いずれの作品もSteamなどに向けて展開されてはいるものの、日本語はいずれも未収録。各作品の日本語版ソフトについては、中古販売にて数万円のプレミアがつくこともある状況となっていた。今回、そんな作品たちが復刻されることになるわけだ。
本作を手がけるD4エンタープライズは、さまざまなクラシックゲームを現代に復刻させている。往年の作品を復刻・配信するプラットフォーム「プロジェクトEGG」運営なども手がけている。『Wizardry Legacy -BCF,CDS & 8-』は、同プロジェクトによるパッケージゲーム展開第24弾として開発されるとのこと。オリジナルプラスチックパッケージを採用し、当時のマニュアルの復刻版なども同梱。当時のインクや紙質に近い素材で作られているという。また、『Wizardry 8』サウンドトラックCDも付属。価格は税込1万6500円を予定している。
また、今回発表をおこなったドリコムは2020年に『Wizardry6』、『Wizardry7』、『Wizardry8』、『Wizardry Gold』の著作権および「Wizardry」の国内外の商標権を取得していた。今回の発表にあたって同社は「Wizardry」ポータルサイトを公開している。今後は同サイトを通じて、「Wizardry」に関する情報の集約・発信をおこなっていくそうだ。なお、ドリコムにおいてはiOS/Android向けのシリーズ新作『Wizardry Variants Daphne(ウィザードリィ ヴァリアンツ ダフネ)』も開発が進められている。
『Wizardry Legacy -BCF,CDS & 8-』はPC(Windows 10/Windows 11)向けに、2023年12月にパッケージソフトとして発売予定。CDが読み取れるドライブが必要となる。価格は税込1万6500円。