『ディアブロ4』ファンの間で“燃え尽き報告”が広がる。シーズン1開幕前に遊びすぎた
『ディアブロ4』にて、本作について「プレイする気力がもう湧かない」と語るプレイヤーがにわかに増えている。その背景には、本作リリース直後から全力で駆け抜けたプレイヤーたちの心理などがありそうだ。
『ディアブロ4』は、人気ハクスラARPGシリーズ『ディアブロ』の最新作だ。本作の舞台は前作『ディアブロ III』から数十年後となる。ゲームプレイやグラフィックを大幅にパワーアップし、140以上のダンジョンなどを実装。過去作の魅力を踏襲しつつ、ゲームプレイ要素も盛り込んで新たな冒険が描かれる。
本作は今年6月6日にリリースを迎え、7月21日よりシーズン1「災厄のマリグナント」が開幕。新要素や多数コスメティックアイテムを盛り込み、本作の本格始動となった。しかし、そんな本作について「プレイをやめる」または「プレイを休む」と語るプレイヤーたちが、Redditの本作コミュニティなどを中心に散見される状況となっている。いわゆる“燃え尽き状態”を報告するプレイヤーの増加が見られるわけだ。
たとえば上述のスレッドでは、シーズン開始前にキャラクターをレベル88まで育てたというユーザーが投稿。シーズン開始後、新キャラがレベル28に到達した段階で「マップを眺めているだけの時間がどんどん増えている」と感じたという。サイドクエストをこなす気力もなく、化身や拠点をアンロックしたりキャップストーンダンジョンに挑戦したりする意欲もなくなってしまったという。
同スレッドではこうした陳述に対して、同意するユーザー意見が目立つ状況となっている。スレッド投稿者と同じく“燃え尽き”を口にするユーザーたちからは「シーズン1での追加コンテンツは、新たに周回するにしては寂しい」といった意見が共通して見られる。類似の報告をするスレッドも複数あり、いずれも多数のUpvoteを得ている。そうした動きをGamesRadar+といったメディアも取り上げるに至った。
そうした疲弊感を唱えるユーザーの中には「今までの『ディアブロ』シリーズを熱心に遊んできた」とする者も散見される。そのため、本作シーズン1開幕前にすでにかなりの時間遊び込んでいる点も見受けられる。オープンなフィールドでボリュームを増した本作において、リリースからシーズン1開幕までの約1か月半、みっちり遊び込んで“燃え尽き”を起こしてしまったファンも多いとは考えられるだろう。
また、本作シーズン1開幕直前に配信されたアップデートパッチ1.1.0は、キャラ弱体化が目立ちコミュニティの批判を浴びた。開発元が「悪いアップデートを実施した」と明言したほどであり、そうした調整もファンを疲弊させてしまった可能性はありそうだ。
一方で、本作開発元は次期パッチ1.1.1にて、ソーサラーおよびバーバリアンの強化を中心としたアップデート方針を打ち出している(関連記事1、関連記事2)。また、その以前には開発陣が「自分のなかでの目標を達成したのなら、いったん遊ぶのをやめてもよい」とプレイヤーらに向けて呼びかけていた。本作に“燃え尽きた”のなら一旦距離を取り、また楽しめる時に触れればよいだろう。また、プレイフィールが大きく変わりそうな次期アップデートが来てから触れてみるのもよさそうだ。
『ディアブロ4』は、PC(Battle.net)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中。 アップデートパッチ1.1.1は、現地時間8月8日に配信予定だ。