ゆずソフトの約8年前の人気美少女ADV『サノバウィッチ』Steam版配信で人気再沸騰。中国ファンたちの好評がどしどし寄せられる
パブリッシャーのHIKARI FIELDは7月21日、ゆずソフトが手がけた美少女ADV『サノバウィッチ』をPC(Steam)向けに配信開始した。本作における2度目のSteam版として、中国語対応フルHD版としてリリースされている。さっそく高評価を受けての滑り出しとなっているようだ。
『サノバウィッチ』オリジナル版は、国内の成人向けゲームブランドであるゆずソフトが手がけ、2015年にリリースした成人向けアドベンチャーゲームだ。本作の主人公は、学院に通う学生である保科柊史。柊史は、「他人の気持ちを感じ取れる」という不思議な力をもっていた。ある時彼は、学院一の美少女である綾地寧々が“魔女である”といった秘密を知ってしまう。特殊な事情をもって知り合ったふたりのもとに、日常をかき回すかのようにほかの少女たちも集まり、賑やかな日々が展開されるのだ。
本作については、2018年にも日本語/英語表示対応のSteam版がリリースされていた。同作については、パブリッシャーのNekoNyanが展開。Steamユーザーレビューでも高評価を得ていた。そして今年7月21日に、別のパブリッシャーであるHIKARI FIELDより、今回の日本語/中国語表示対応版『サノバウィッチ』がリリースされたかたち。
今回リリースの『サノバウィッチ』は、中国語表示対応のほかフルHD対応として、解像度1920×1080での画面表示が可能。オリジナル版の解像度1280×720からぐっと向上している様子だ。本作はリリースから一週間たらずの本稿執筆時点で、さっそく460件を超えるユーザーレビューを集め、そのうち97%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。前述の2018年のSteam版も同様にユーザーレビューにて高評価を集めていたため、作品の質がそのまま順当に評価されているかたちだろう。また、同時接続プレイヤー数についてもピーク時で1300人を突破するなど、力強い動きを見せている(SteamDB)。
なお、今回リリースの『サノバウィッチ』へのユーザーレビューは、本稿執筆現在で464件投稿されている。そして、そのうちの実に459件が簡体字・繁体字中国語による記述だ。ゆずソフトについての愛を語るユーザーも見られ、同国でのゆずソフトや成人ゲームの強い存在感がうかがえる。一方で、2018年のSteam版(中国語非対応)にも直近レビューとして中国語の声が散見。英/日版を先に購入してしまったためか、今回新たに中国語対応版がリリースされたことに不満を述べる者もいる。とはいえ、いずれも作品内容自体は高評価であり、海外向けには英語ユーザー・中国語ユーザーいずれの心も掴んでいる様子がわかる。今回リリースのSteam版はフルHD化が施されている点にも付加価値があるだろう。
『サノバウィッチ』フルHD対応版は、PC(Steam)向けに現在配信中。7月29日午前2時までは、リリース記念セールとして21%オフの5526円で販売している。