『Apex Legends』新シーズンではLP獲得量が全体的に減少へ。“隠れてばっかり”戦法への対策などランクマッチの調整いろいろ発表


Respawn Entertainmentは7月20日、『Apex Legends』シーズン18でのランクマッチの調整について詳細を発表した。LPの獲得量が全体的に減少するほか、隠れてばかりの戦法がとりにくくなるような調整がおこなわれるそうだ。


『Apex Legends』シーズン17ではランクマッチの仕様が大幅に変更された。従来のランクポイント(RP)が廃止され、代わりの指標となるラダーポイント(LP)が登場。ランクマッチでのポイント獲得量にも変化がくわわり、キル数を増やすのではなく高い順位に到達することで従来以上にポイントを獲得可能となった。

また今シーズンでは、プレイヤーの腕前によって変動する内部的な指標MMR(マッチメイキングレーティング)を利用した新たなマッチメイキングシステムが導入されているという。さまざまな変化がくわわった一方で、一部ユーザーやプロ選手からは課題点も多く指摘されている状況にある。


今回Respawn Entertainmentは公式サイトにて、シーズン18でのランクマッチの調整方針を発表した。まずランクの分布を適正にするため、マッチごとのLP獲得量を全体的に減少させるという。さらにダイヤモンドランク以上のプレイヤーは、敗北による影響が増大。レートボーナスや敗北軽減が減少となるそうだ。一方で撃破ボーナスについては全体的に増加されるほか、MMRに基づく最小の撃破ボーナスも追加されるとのこと。

また開発チームは、今シーズンのランクシステムでは戦闘を避けて隠れ続ける“ratting”、いわゆるハイドが増加したと説明。さらに競技シーンではリング外に留まって敵との接触を回避する戦法も増えているという。そこでシーズン18ではリング(収縮)のタイミングが調整され、ゲーム中盤の戦闘が増加し、終盤の間延びが低減する見込みだという。またリング内でのプレイヤーたちの動きが増加するようにリングダメージが調整されるそうだ。

さらに、マップ上のハイドできる箇所もいくつか修正され、シーズン開幕後にもさらなる修正が予定されているとのこと。そのほかの調整としてはマッチメイキングシステムについても手が加わり、プレイヤーのMMRを適切に処理し、腕前を反映したより競争的なマッチを実現するとされている。


シーズン17では先述のとおり、一部ユーザーやプロ選手から課題点が指摘されていた(関連記事1関連記事2)。開発チームも問題を認識しており、今回の発表でもマスターランクのプレイヤーが多すぎることが言及されている。開発チームはこの原因がLP獲得量とボーナスが多すぎる点や不具合にあったと説明。問題の解消に向けて、上記のような調整を検討しているそうだ。

なお開発チームはランクマッチの調整がシーズン18まで実施されなかった理由として、より多くのデータを得るためであったと説明している。ちなみに今シーズンではマスターランクに到達したプレイヤーがきわめて多かったものの、プレイヤーたちが到達したランクを変更するような対応はおこなわれないそうだ。つまり次シーズンにてマスターランク到達報酬となる装飾アイテムなどは、通例どおり獲得できるわけだろう。


今後もランクマッチに関する情報は伝えられていくとのこと。すでにシーズン19に向けた調整も進められており、同シーズンの目標なども明かされていくそうだ。また海外掲示板Redditの本作コミュニティr/ApexLegendsでは、開発チームによるAMA(Ask Me Anything・なんでも聞いて)が実施予定。予定時間は、日本時間7月22日1時30分から3時30分までとなっている。

ランクマッチの調整については先日、Reddit上で開発者が「次シーズンではかならず変化がもたらされる(You can definitely expect changes next season)」とユーザーに返答していた。このたび調整内容が明かされたかたち。ゲーム内表記によるとシーズン17は日本時間8月9日まで。通例どおりであれば、その後シーズン18が始まる見込みだ。ランクマッチの変化や、今後明かされていくであろうシーズン18の新情報にも注目したい。

Apex Legends』では現在シーズン17「アーセナル」が開催中だ。