「スター・ウォーズ」新作オープンワールドゲーム『Star Wars Outlaws』では惑星がすべて“手作り”。自動生成を用いない開発方針にユーザー期待高まる
Ubisoftが2024年に発売を予定している『Star Wars Outlaws』について、開発者が海外メディアのインタビューにて新情報を紹介。本作の惑星は「すべて手作業で開発されている」といった情報が明かされている。PC Gamerが伝えている。
『Star Wars Outlaws』は、映画「スター・ウォーズ」の世界をもとにしたオープンワールドアクションアドベンチャーゲームだ。本作では「スター・ウォーズ エピソード 5/帝国の逆襲」と「スター・ウォーズ エピソード 6/ジェダイの帰還」の間の時間軸で物語が展開されるという。主人公となるのは、自由と新たな人生を求める無法者ケイ・ヴェス。相棒のニックスと戦闘や盗みをはたらきながら裏社会を生き抜き、銀河帝国軍の脅威が蔓延る銀河系で悪党としての成りあがりを目指す。
このたび本作のクリエイティブ・ディレクターを務めるJulian Gerighty氏に対し、英国のゲーム雑誌Edgeにてインタビューが実施。同氏の口から、本作の新情報が明かされた。まず本作では現時点で訪問可能な惑星数は未定ながら、惑星における探索可能エリアはすべて手作業で開発されているという。つまり、自動生成技術などを用いずにエリアが作られているわけだろう。
またGerighty氏は、本作の1つの惑星の大きさは、『アサシン クリード オデッセイ』でたとえるならエリア2つか3つ分になるかもしれないと伝えている。『アサシン クリード オデッセイ』でのエリアについては、マップ上の地域のアウトライン表示を指すと見られる。広さは場所によってまちまちながら、1つの惑星ごとにかなり遊びごたえのある規模は確保されそうだ。そのほか『Star Wars Outlaws』では、惑星の外の宇宙を自由に飛ぶことはできないという。一方で惑星の軌道上付近のエリアを探索することは可能で、小惑星や廃墟と化した宇宙ステーションを発見できることをGerighty氏は示唆している。
ほか、Gerighty氏によると、本作はオープンワールドゲームとして、プレイにおけるアプローチが完全な自由度をもつことに焦点が置かれているそうだ。攻略法や攻略順などに高い自由度が備わっているのかもしれない。こうした情報をTwitterのインフルエンサーらもシェアしており、リプライには本作への期待を募らせるユーザー反応が寄せられている。
なお宇宙を舞台としたオープンワールドゲームということで、本作と今年9月6日に発売予定の『Starfield』を比較するユーザーやメディアも見られる。同作では『Starfield』では100以上の星系に1000以上の惑星が存在し、プレイヤーはすべての惑星について、好きな場所に着陸して探索できるという。一方で惑星の構築には自動生成技術が用いられており、都市などの個々のロケーションやクエストを手作業で開発して惑星に散りばめているという。惑星の構築に自動生成を用いているという『Starfield』と、すべて手作業で作っていると明かされた『Star Wars Outlaws』で比較されている格好だ。
ただし自動生成を用いているかどうかがゲームのクオリティに影響するとは限らない点には留意したい。開発者が表現したいものに応じて焦点を当てたい要素も変わり、用いる技術や開発方針も変わってくるだろう。
いずれにせよ『Starfield』も『Star Wars Outlaws』もまだ発売前の段階。現段階でどちらが“優れているか”を判断することはできず、また作風の違いからもそもそも優劣をつけるべき関係性かも疑問。ただ、どちらの作品も宇宙を舞台にする大ボリューム作品になると見られる点は共通であり、発売後にしっかり遊びこんで違いを比較してみるのも面白いだろう。
『Star Wars Outlaws』は、PC/PS5/Xbox Series X|S向けに2024年発売予定だ。