インフルエンサーけんき氏が作るFPS『Project F』8月3日配信へ。試合ごとに新たなマップで戦う、5対5のタクティカルFPS

Fractal Gamesは7月17日、『Project F』を8月4日に配信開始すると発表した。本作は自動生成マップで戦う5対5のタクティカルFPSである。

Fractal Gamesは7月17日、『Project F』を8月3日に配信開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、基本プレイ無料にて提供予定。2週間のサーバーオープンと休眠期間を繰り返す方式で、サービスが運営されていくという。


『Project F』は、自動生成マップで戦う5対5のタクティカルFPSである。本作でプレイヤーは、防衛対象であるモノリスを巡って、攻撃側と防衛側に分かれて戦いを繰り広げる。攻撃側の勝利条件は、モノリスのハッキングを完了させるか、敵チームを全滅させることだ。対して防衛側は、建物内の好きな地点に防衛対象のモノリスを設置。2分間モノリスを防衛するか、敵チームを全滅させると勝利となる。各ラウンド2分で試合が進行し、6ラウンドで攻防が交代。7ラウンド先取の最大13ラウンドで、勝敗を争っていく。5人チーム同士の短時間の攻防を、何度も繰り返していくのだ。



本作の特徴としては、マップが自動生成となる仕組みが挙げられるだろう。本作においては、試合ごとにマップが新たに生成されるという。最大13ラウンドの1試合中は同じマップを使用するものの、次の試合では新たなマップで対戦する。通常の対戦型FPSと異なり、試合の度に新たなフィールドが舞台となるため、戦場の把握や攻略も重要になってくるわけだ。

またプレイヤーは、固有能力をもったキャラクターを操作する。能力としては、壁の破壊/瞬間移動/ドローン操作/スモーク/毒ガス/爆発およびフラッシュ2種類の投げナイフ投擲の6種類が存在。キャラによって能力以外に身長も異なるそうで、プレイスタイルなどにあわせて選ぶことになるだろう。そのほか要素としては、試合中に武器を購入する武器購入システムが搭載されている。本作ではラウンド内のキルやラウンド取得によってポイントを獲得し、武器/アーマー/ガジェットなどが購入できる。武器の購入や選択なども、勝敗を分ける要素となるそうだ。ゲームモードとしては、ランクマッチ/カジュアルマッチ/カスタムマッチ/射撃場も用意される予定だ。


本作は、配信者として活動するけんき氏による、オリジナルFPS制作プロジェクトである。同氏はかつて『レインボーシックス シージ』の競技シーンで活躍。プロゲーミングチーム父ノ背中に副リーダーとして所属しているストリーマーである。

本プロジェクトにおいては、けんき氏以外にも複数のプロゲーマーやストリーマーが監修として参加。開発においては『レインボーシックス シージ』の“一番面白い瞬間の連続”を目指していたという。2021年4月開始のクラウドファンディングキャンペーンでは、330人の支援者から364万円以上の資金を獲得。2022年9月開催の「東京ゲームショウ2022」内の発表によると、本作には開発期間3年と5000万円以上の資金が投入されており、けんき氏以外にプロのゲーム開発者や学生の開発者たちも開発に携わっているそうだ。


また本作においては、2週間のサーバーオープンと、その後の休眠期間を繰り返す方式で、サービスが予定されている。けんき氏は配信内で、本作のような開発規模の小さなFPSが、『VALORANT』や『Apex Legends』といった大規模開発のタイトルに勝つのは難しいと分析している。同氏は、いつでも遊べる状況にあると、プレイヤーには『VALORANT』や『Apex Legends』を遊びたい日も発生してしまうと言及。ほかのタイトルを遊ぶプレイヤーが増えると、サービスの継続が難しいといった見方を示している。そこで本作では、サーバーのオープン期間が2週間に限定される。いつでもサーバーを開くのではなく期間を絞ることで、2週間の間はプレイヤーに本作を優先的に遊んでもらいたいという狙いがあるそうだ。2週間のサーバーオープンが終わったあとは、収益を使って本作を開発。2週間のシーズンと、約3か月ほどの開発期間を繰り返す形でサービスが運営されていくようだ。

【UPDATE 2023/7/18 16:31】
サーバーオープンと休眠期間に関する記述を調整


『Project F』はPC(Steam)向けに、8月3日に基本プレイ無料で配信開始予定。また課金要素としては武器やキャラクターのスキンなどが用意されており、シーズンパスも用意されるそうだ。

【UPDATE 2023/7/18 18:31】

公式発表にあわせて見出しと記事内の配信日を調整

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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