TYPE-MOON作品『魔法使いの夜』PS4/Nintendo Switch版15万本突破。“初”の25%オフセールも実施


アニプレックスは7月5日、『魔法使いの夜』PlayStation 4/Nintendo Switch版の売上15万本突破を報告した。全世界累計出荷本数(パッケージ版出荷本数およびダウンロード版販売本数の合計)での報告となる。また本作では15万本突破を記念して、ダウンロード版の初セールが実施。PS4版では7月5日、Nintendo Switch版では7月6日から、25%オフで本作が購入できるそうだ。


『魔法使いの夜』は、TYPE-MOONが制作し、2012年にPC向けとして発売されたビジュアルノベル作品である。同作の舞台は1980年代後半の三咲町だ。地方都市として開発が進んできた三咲町には、近代的な街らしからぬ噂話があった。いわく「坂の上のお屋敷には、二人の魔女が住んでいる」のだという。

メインキャラクターである静希草十郎は、現代に下りてきたばかりの田舎少年だ。ある意味タイムスリップしてきたような状態の彼は、街の豊かさに感心しつつ高校に通い、新しい暮らしに順応し始めていた。そんなある夜、草十郎は街で魔術を使う女生徒の姿を目撃。現代を生きる魔法使いと魔女に、関わることになっていく。そうして本作では三者三様の少年少女の物語が描かれるわけだ。

制作陣としては、奈須きのこ氏がシナリオ・監督を担当。こやまひろかず氏がキャラクターデザインやグラフィック総監督などを務めている。また本作においては奈須きのこ氏による物語が、映画のような動きのある演出によって展開。そうした、つくりものじ氏による演出・スクリプトも本作の特徴だろう。


『魔法使いの夜』PS4/Nintendo Switch版は、オリジナルの『魔法使いの夜』をベースに、2022年12月8日に発売された移植版だ。新規要素としては、フルボイス対応によってキャラクターの音声が追加。日本語に加えて英語/中国語簡体字/中国語繁体字にも対応しているほか、画面解像度についてもフルHD対応へ引き上げられている。もとより演出面に力の入っていた作品が、より精細な画面と音声の演技をプラスして遊べるようになっていた。今回の発表では、そんな本作の売上記録更新が報告されている。


本作の売上としては、発売から5日後の12月12日に11万本突破が報告されていた。今回の発表では、2022年12月の報告から半年以上の期間を経て、約4万本の売上を積み上げたことが明かされたかたちだ。なおTYPE-MOON関連の売上としては、2023年1月時点で『月姫 -A piece of blue glass moon-』の売上が30万本突破。対戦格闘ゲーム『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』では、2023年3月時点で売上40万本突破が報告されている。また2018年にCEDEC内で公開された資料によれば、『Fate/stay night [Realta Nua]』PS2版が20万本、PS Vita版が10万本。『Fate/hollow ataraxia』PS Vita版が10万本の売上とされている。2012年初リリース作品の移植版としては、好調なセールスといえそうだ。


魔法使いの夜』PS4/Nintendo Switch版は、通常価格税込6600円で発売中だ。また売上15万本突破を記念して、各プラットフォームのダウンロード版で25%オフセールが実施。期間はPS4版が7月5日から7月19日、Nintendo Switch版が7月6日から7月20日となっている。