女性配信者育成ゲーム『NEEDY GIRL OVERDOSE』のミニゲーム集「てんしのたからばこ」発表。超てんちゃんとのデート描くノベルゲームほか数タイトルが収録

ワイソーシリアスのインディーゲームレーベルWSS playgroundは7月2日、『NEEDY GIRL OVERDOSE』ミニゲーム集「てんしのたからばこ」を発表した。

ワイソーシリアスのインディーゲームレーベルWSS playgroundは7月2日、「てんしのたからばこ」を発表した。対応プラットフォームはPC。夏コミ用の新しいグッズとされている。「コミックマーケット102」2日目となる8月13日に、西あ-24abにて頒布されるようだ。にゃるら氏のツイートによると、収録されるミニゲームなどはダウンロード販売も検討されている。

「てんしのたからばこ」は、『NEEDY GIRL OVERDOSE』の制作スタッフたちによる、同作のミニゲームやアートブックなどを収録した作品集である。本作の元となる『NEEDY GIRL OVERDOSE』は、承認欲求の強い女の子との生活を描いた、マルチエンディング採用の配信者育成ADVだ。メインキャラクターのあめちゃんは、「超絶最かわてんしちゃん」として活動する、駆け出しの女性配信者。プレイヤーは彼女にピ(彼氏や彼女を意味する)と呼ばれる、性別・年齢などが不明の存在だ。

本作でプレイヤーは、あめちゃんの日々の行動を管理し、配信活動によってフォロワーや視聴者を増やしていく。ただしあめちゃんは、配信でオタクに媚びるとストレスを溜めてしまうなど、行動によっては精神状態が悪化する。そこで同作では、ストレスを減らすためにおくすりをキメたり、病院へ行ったりなど、あめちゃんのメンタルも考慮しながら行動を選択。メンタルにも気を配りつつ、“サイコーの配信者”を目指して30日間を過ごすのだ。あめちゃんの様子は、Twitterやメッセージアプリ風の画面でも表現されるほか、マルチエンディングによってさまざまな破滅が待ち受けている点も特徴だろう。なお同作はPC(Steam)向けに2022年1月21日発売され、2023年6月には売上100万本突破を発表。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で2万3740件中95%の好評を得てステータス「圧倒的に好評」を獲得している。


本作「てんしのたからばこ」には、数本のミニゲームなどが収録されている。収録作の1作『あめちゃん わくわくデートゲーム』は、『NEEDY GIRL OVERDOSE』で企画・シナリオなどを手がけたにゃるら氏による、ノベルゲーム作品であるようだ。にゃるら氏はTwitter上にて本作に関連して、「本編でデート描写自体は省かれることが気がかりだった」と語っている。『あめちゃん わくわくデートゲーム』では、あめちゃんとピのデート中の様子を含めた内容が、イラストとテキストによって描かれるのだろう。収録ゲームとしては「しゅ~てぃんぐゲーム」と「XXXなブロック崩し」、「超てんちゃんのお部屋」の3作も明かされている。

また本作には、総数100枚以上のアートブックも付属している。内容としては、『NEEDY GIRL OVERDOSE』の公式イラストやゲスト絵師によるイラスト、グッズや広告用イラストなどが収録。同作のあらゆるアートが1冊にまとめられているとのこと。そのほか、3.5インチフロッピーディスク型のアクリルキーホルダーも同梱。パッケージの外箱には、日本中からかき集めたPC98時代の粗箱が使用されているそうだ。外箱やパッケージイラストも含めて、レトロな美少女ゲームを意識したパッケージとなっているのだろう。

「てんしのたからばこ」はPC向けで、標準価格は1万円。「コミックマーケット102」2日目の8月13日に、西地区“あ” ブロックの24abにて頒布されるようだ。にゃるら氏のツイートによると、収録作のうちミニゲームなどは、安価でのダウンロード販売も検討されているとのこと。また『NEEDY GIRL OVERDOSE』の情報としては、超てんちゃんの公式Twitterアカウントにて連日情報が公開中。7月7日には、YouTubeにて超絶最かわてんしちゃんの“お誕生日ライブ”も予定されている。

【UPDATE 2023/7/3 15:07】
にゃるら氏によるコミックマーケットのスペース情報を補足

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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