株式会社Polyscapeは6月29日、『MISTROGUE ミストと生けるダンジョン』にてアップデートを配信した。同アップデートでは、持ち込み不可の新ダンジョン「果てなき亜空」や、装備品の分解システムなどが登場。アップデートとあわせて、セールも実施中となっている。
『MISTROGUE ミストと生けるダンジョン』は装備品のスキルでビルドを組み上げ、“動く”ダンジョンを攻略する、ダンジョン探索型ローグライクアクションゲームである。本作の舞台は、かつてある王国を飲み込んだ生けるダンジョン。主人公のミストは、幼い頃に失踪した父を探すため、ダンジョンへ挑戦する青年だ。
本作でプレイヤーは挑戦するたびに構造が変化し、レベルがリセットされるダンジョンを攻略。装備品のスキルを活かしてビルドを組み、迷宮の最奥を目指していく。具体的には本作には装備品のうち、武器/盾/腕輪の3種類にアクティブスキルとパッシブスキルが付与されている。スキルの例としては、会心ダメージを与えるごとにHPを回復するスキルや、状態異常を無効化するスキルなどが用意されている。またたとえば、移動速度に応じて攻撃力が増すパッシブスキル「シーフズソウル」と、一定時間移動速度の上昇するアクティブスキル「ヘイスト」を組み合わせて火力と移動速度を両立するなど、スキル同士の相乗効果も活かして主人公を強化。装備品のスキルでビルドを組み、ダンジョンを攻略していくのだ。
装備品としては、指輪は最大6つまで同時に装備でき、能力値を底上げが可能。システム面では、0になるとHPが減っていく満腹度や、使い捨てながら打開策になる呪文書やポーション、装備品にスキルを付与できる技巧書なども用意されている。ローグライクなダンジョン攻略をベースに、ハクスラ風のキャラクタービルドやアクション要素を組み合わせたゲームプレイが展開されている。
今回のアップデートでは、本編クリア後を対象とした新ダンジョン「果てなき亜空」が追加された。果てなき亜空では、これまで本作に登場していたダンジョンとは異なり、アイテム/装備の持ち込みが不可能となっている。ダンジョン挑戦時には、持っているアイテム群が一時的に預けられ、何も持っていない状態でスタート。ダンジョン内でゼロから装備品を集め、強化しながら攻略を進めることになるのだ。ダンジョン内には途中イベントが存在するものの、フロアは無限に生成されるため、プレイヤーがどこかで倒れるまで冒険を続けられる。要素としては新たな敵やボスも登場するほか、到達階層やタイムを登録できるリーダーボードも存在。リリース当初からプレイヤーに多数要望されていた、いわゆる「もっと不思議のダンジョン」相当のダンジョンになるとのこと。
また果てなき亜空の実装にあわせて、Twitterキャンペーンが実施される。果てなき亜空の50Fに到達し、ボスを討伐したことがわかるSteam実績URLと、クリア時の装備画面（ビルド）のスクリーンショットを添付してハッシュタグ「#MISTROGUE」を付けてTwitter上で投稿すると、もれなく記念品のゲーム内アイテムがDM経由でもらえるそうだ。Twitterキャンペーンの開催期間は、7月1日から7月31日までとなっている。
またアップデート内容としては、装備品を対象とした「分解」システムが追加されており、装備インベントリ内で装備品の分解が可能となっている。分解時には、技巧書やアイテムなどが入手可能。筆者が試しに分解した際には、分解した装備品の状況に応じた技巧書や武具/防具強化の呪文書、ランダムなポーションや食料などが入手できた。本作では、これまで使わない装備品の用途は限定的だった。分解システムによって装備品に新たな選択肢が増え、アイテム入手/装備強化の経路が増加。ダンジョン内での装備品の乗り換えもしやすくなっていそうだ。
そのほかアップデート後は、ランダムドロップする「記憶の欠片」を集めると、ルートガル内のギャラリースペースにアイテムが追加され、アイテムにまつわるミストの記憶やイラストなどを閲覧できるという。新アイテム/新スキルの追加や、総重量の30から20への変更などを含むバランス調整も実施されている。
なお本作を開発している株式会社Polyscapeは、2022年2月に東京で創設されたスタートアップ企業だ。本作はSteamのユーザーレビューにおいて、記事執筆時点で49件中91％の好評を得てステータス「好評」を獲得している。
『MISTROGUE ミストと生けるダンジョン』はPC（Steam）向けに、通常価格税込2200円で早期アクセス配信中。7月14日までの期間はセールが実施されており、30％オフの税込1540円で購入可能となっている。
