和風3Dホラーゲーム『ウツロマユ – Hollow Cocoon -』正式タイトル発表。十数年ぶりに訪れた田舎で相対する、化け物と恐ろしい真実
国内のサークルNAYUTA STUDIOは6月28日、『ウツロマユ – Hollow Cocoon –』のSteamストアページを公開した。同作は2023年冬にリリース予定。Steamのストアページでは作品概要やスクリーンショットなども公開されている。なお本作は、「ウツロマユ(仮題)」としてプレイ動画などが公開されてきた作品だ。
『ウツロマユ – Hollow Cocoon -』は、山奥の村で恐怖に出会う、一人称視点の3Dホラーアドベンチャーゲームである。本作の舞台は、1980年代の日本。主人公の陣場湊(じんばみなと)は、親元を離れて都会で下宿生活をしている、男子大学生だ。198X年のある日、主人公の湊は父から祖母の危篤を知らされ、亡き母の生家がある一ノ瀬村へ向かうことになる。
しかし湊は、以前より祖母に対して嫌悪感を抱いていた。祖母とは幼い頃に会って以来10年以上疎遠であり、彼女は実の娘である湊の母の葬儀にも顔を出さなかったからだ。湊は、祖母と交わした奇妙な会話を思い出しながらバスに揺られ、一ノ瀬村へと辿り着く。湊は山深い村で、窒息するような恐怖と隠された真実に相対するという。
夕暮れの一ノ瀬村へやってきた湊は、亡き母の故郷や生家を探索していくようだ。公開されている動画やスクリーンショット内では、夕方の居間らしき部屋やお墓などが映されている。個人商店の前を通るシーンでは、「新幹線ゲーム」と似た、10円硬貨を弾いてゴールを目指すアーケードゲームのプレイシーンも存在。湊はミニゲームも交えながら、まずは久しぶりに訪れた村を歩いていくのだろう。
また詳細は不明ながら、本作で湊は化物に襲われるのだという。闇に覆われた荒廃した屋敷を進む中では、謎とも対峙。化け物から身を隠しつつ、真実へと迫るようだ。要素としては、本作には全4種類のエンディングが存在。3段階の難易度やオート/マニュアルセーブ機能、視野角調整や画面中央に点を表示する画面酔い軽減も導入されているという。
本作を手がけているNAYUTA STUDIOは、メンバー2人による国内のサークルだ。過去作としては、2018年に3Dアドベンチャーゲーム『CINERIS SOMNIA』をリリース。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で166件中78%の好評を得てステータス「やや好評」を獲得している。
本作『ウツロマユ – Hollow Cocoon -』においては、これまで同サークルのメンバーであるUTUTUYA氏のTwitter上にて、「ウツロマユ(仮題)」や開発中のホラーゲームとして動画/画像が公開されてきた。今回の情報公開では、Steamのストアページにあわせて正式なゲーム名も明かされたわけだ。田舎の空気が感じられそうな、リアルに日本を表現した3Dグラフィックで描かれる恐怖に期待したい。
『ウツロマユ – Hollow Cocoon -』は、PC(Steam)向けに2023年冬リリース予定だ。