『サイバーパンク2077』新拡張パック&アプデに向けて必要動作環境が引き上げ。要求スペック軒並みアップ

CD PROJEKT REDは6月12日、『サイバーパンク2077』の大型拡張パック「仮初めの自由」予約受付開始に際して、必要動作環境を更新。要求スペックが軒並み引き上げられている。

CD PROJEKT RED(以下、CDPR)は6月12日、『サイバーパンク2077』の大型拡張パック「仮初めの自由」を9月26日に発売すると発表した。あわせて本作の必要動作環境が更新されている。

『サイバーパンク2077』の大型拡張パック「仮初めの自由」では、主人公Vに新たな任務が託され、“新合衆国大統領”を救出することになるという。危険地帯「ドッグタウン」にて、忠誠心と陰謀が絡み合うスパイ・スリラーをテーマにした物語が展開されるそうだ。誰を信用し、誰を味方につけるのか。プレイヤーの選択が物語を左右するのだろう。

壁で外部と隔絶された危険地帯であるドッグタウンは、好戦的な私兵組織に支配されているという。これまでとひと味違う刺激に満ちた依頼やジョブが用意されているそうだ。また新たなスキルツリー、新武器といった要素も実装される。拡張パックでの物語には新たなキャラも登場し、俳優のイドリス・エルバ氏がベテランエージェント「リード」を演じることが明かされている。

本拡張パックの予約受付開始に際して、『サイバーパンク2077』の必要動作環境が更新となった。新たな必要動作環境には本編発売時にはなかった新型GPU(グラフィックカード)であるGeForce RTX 4080などについての記載が追加されている。


ちなみに以前の必要動作環境は以下の画像のとおり。GFX設定とされていた項目がゲーム内グラフィック設定におけるプリセット名に変更。どのプリセットをどの程度のスペックで動かせるかの目安が付けやすいだろう。また更新後にはグラフィックカードやCPUをはじめ、必要とされるスペックが軒並み上がっていることが確認できる。


たとえば以前は解像度2160pのウルトラとされる基準での推奨GPUがRTX 3070/RTX 2080S/Radeon RX 6800 XT、推奨メモリ(RAM)容量が16GBとされていた。一方で更新後は推奨GPUがRTX 3080/Radeon RX 7900 XTX、推奨メモリ容量が20GBとなっている。大型拡張パック「仮初めの自由」の登場により、いずれもグレードアップが必要となるようだ。

また公式ニュースによれば、今回の最小動作環境の変更は、CDPRの内部テストに基づく動作環境についての新しい基準を反映したものだという。更新後の記載は、解像度1080pおよびゲーム内プリセット「低」で平均30fpsを維持するための、必要最低限のPCスペックを以前より的確に表しているとのこと。自分のPCで大型拡張パック「仮初めの自由」登場後の本作を遊べるかどうかの目安となるだろう。なお最小動作環境ではストレージもHDDからSSDに変更。HDDはサポート対象から除外されているとのことだ。


なお掲載されているフレームレートはCDPRの内部テストに基づくデータとのこと。PCのハードウェアやソフトウェアの構成、グラフィック設定や解像度出力の変更により、パフォーマンスは変化する可能性があるとのことだ。また必要動作環境の更新はあくまで目安であり、大型拡張パック「仮初めの自由」登場後に以前の最小動作環境でゲームが動作しなくなるという意味ではないとされている。ただし、「仮初めの自由」登場時のゲーム本編のアップデート以降は、以前の最小動作環境への積極的なサポートはおこなわれなくなるそうだ。

なお公式サイト上では最小動作環境の更新について「ゲームの改善や強化、新機能の追加において重要な部分を担っている」との説明がなされている。「仮初めの自由」やその際のアップデートにて、動作環境をグレードアップしないと以前のプリセットでは遊べないような、負荷の高い表現や新機能が盛り込まれるのかもしれない。

拡張パック導入によってゲームの必要動作環境が更新されるのは珍しい事例だろう。『サイバーパンク2077』は2020年12月に発売されたタイトル。これまで幾度もアップデートを経てきたものの、必要動作環境が変更されることはなかった。一方で拡張パック「仮初めの自由」は発売から約3年の時を経て満を持してリリースされるコンテンツ。拡張パックおよびアップデートで追加される要素は、最新の動作環境にあわせて開発されてきた可能性はある。実際、コンソール版において「仮初めの自由」は、PS5/Xbox Series X|S専用の拡張パックとなっている。


先行プレイ時点で確認できるかぎり、拡張パック「仮初めの自由」での追加内容は新たなロケーションで完結する形式ではなく、本編に組み込まれるかたちでゲームを拡張する内容であった(関連記事)。拡張パック導入やアップデートに際してゲーム全体にさまざまな変化がほどこされている可能性もあるだろう。いずれにせよ、以前のグラフィック設定を維持して快適にプレイしたい場合はPC環境をグレードアップしておく必要がありそうだ。

『サイバーパンク2077』の大型拡張パック「仮初めの自由」はPC/PS5/Xbox Series X|S向けに9月26日発売予定だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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