『FF16』の“モルボル”の発音が(楽しげな)議論を引き起こす。あなたのモルボルは、頭高それとも尾高

スクウェア・エニックスは6月12日、『ファイナルファンタジーXVI』の体験版をPS Storeにて配信した。その仲で、シリーズおなじみのモンスターの呼び方のアクセントが話題になっているようだ。

スクウェア・エニックスは6月12日、『ファイナルファンタジーXVI』(以下、『FF16』)の体験版をPS Storeにて配信した。その体験版のムービーシーンにおける、シリーズおなじみのモンスターの呼び方のアクセントが少し話題になっているようだ。

以下、『FF16』体験版のネタバレが含まれるのでご注意いただきたい。

そのおなじみのモンスターとは、モルボルのことである。『FF』シリーズでの初出は『FF2』で、緑色の身体に多数の触手をまとい、「くさいいき」による状態異常が多くのプレイヤーを苦しめてきた。『FF16』体験版では主人公であるクライヴと、彼のお付きの者として同行するウェイドとタイラーが、
ゴブリン族を掃討する際に遭遇する中ボスである。

そのモルボルとの遭遇時のムービーにおいて、タイラーは「モルボルだと…!?」と発言。その発音に意外性を感じたプレイヤーたちが、Twitterに自身の思う「モルボル」のアクセントについて投稿しているようだ。

タイラーが発音する「モルボル」は尾高型だ。他の単語で例えるなら、「あべこべ」や「妹」などと同じである。この発音について、とある「モルボル」その人も考えを巡らせているようだ。スクウェア・エニックスのコミュニティー&サービス部に所属しており、『FF14』コミュニティでは「モルボル」の愛称で親しまれている室内俊夫氏は自身のTwitterで以下のように発言している。


室内氏は『FF14』の公式フォーラムのアバターアイコンに「モルボル」を使用しており、『FF14』の各種イベントでも「“モルボル”こと室内です」と自己紹介をしている人物である。

*室内氏の自己紹介は7分頃~


室内氏の自己紹介における「モルボル」の発音は頭高型だ。ほかの単語で例えると「真実」「シーソー」などと同じである。尾高型のアクセントを聞いて、他ならぬモルボル(室内氏)自身も考えることがあったのだろう。室内氏のツイートをきっかけに、Twitterでは「モルボル」の発音についてさまざまな感想が寄せられている。違和感を感じるという人もいれば、タイラーの発音と同じく尾高型の「モルボル」だと思っていた人もいるようだ。

『FF14』のプロデューサー兼ディレクターであり、『FF16』プロデューサーを務める吉田直樹氏は、イベントや生放送の際に室内氏を「モルボル」と呼ぶときは頭高型で発音している。筆者は「モルボル」の発音は尾高型だと思っていたが、吉田氏と室内氏の発音する「モルボル」を聞き慣れてしまったためにそう感じているのではないかとも考える。

「モルボル」の発音に正解があるわけではないだろう。しかし、多くの意見が交わされるほどにプレイヤーの間に定着している「モルボル」というエネミーを通して、『FF』ブランドの強さを感じることができた一件なのではないだろうか。あるいは、“室内氏のモルボル”と区別するために、意図的に尾高型にしている……のかもしれない。

体験版の配信をきっかけに、思わぬモンスターの名前のアクセントが話題となった『FF16』。あなたの思う「モルボル」の発音はどのようなものだろうか。『FF16』はPS5向けに、6月22日発売予定だ。

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Aki Nogishi
Aki Nogishi

ポストアポカリプスとドット絵に心惹かれます。AUTOMATONではFF14をメインに担当します。

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