パブリッシャーのHooded Horseは6月11日、『Nova Roma』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)。2024年に早期アクセス配信開始予定。ストアページによると、日本語表示に対応予定。
『Nova Roma』は、古代ローマ帝国が舞台の、都市建設シミュレーションゲーム。かつて繁栄を極めた帝国も衰退するなか、プレイヤーはわずかな民衆を新天地に導き、新たなローマ「ノヴァ・ローマ」を建設することになる。人口の少ない小さな村から始め、やがては本家ローマを超える偉大なる都市を築き上げるのだ。
本作では、水の制御が重要になるという。都市を維持するためには水が不可欠だが、大量の水はときに氾濫を起こし街に被害を与える。昼夜や天候のシミュレーションもおこなわれており、豪雨など天災が襲ってくることもあるとのこと。水道橋や堤防を適切に建設し、貯水池やダムを築いて水を管理する必要があるようだ。必要なリソースは水だけではなく、木材や鉱石などさまざまなものが要求されることになる。都市の近くにそうした資源が存在するとは限らず、ときに遠方から運んでくる必要があるとのこと。また、原料を輸送して加工品を生産する要素などもある模様。サプライチェーンの管理も重要になってきそうだ。
都市には人が住んでおり、人が増えれば増えるほど市民の要求も増していくとのこと。“パンとサーカス”をはじめ、陶器やワイン、教育に信仰など、さまざまなニーズを満たしていく必要があるという。トレーラーにはチャリオットレースをおこなう競技場や、剣闘士が戦うコロッセオなどの娯楽施設が登場。施設を建設するだけではなく、そこで働く市民も育成するなどして、都市全体を幸福に導く必要があるようだ。都市の運営にあたっては、法律や勅令を発布することも求められるという。また技術ツリーも存在し、テクノロジーを発展させていく要素などもある様子。顧問や元老院議員の助言を聞き、計画的に都市を発展させていく流れだろう。
気にかけるべき存在は市民だけでない。神々の要求にも応えなくてはならない。本作の世界にはローマ神話の神々が存在。機嫌を損ねると容赦なく天罰を下してくるという。トレーラーでは、ローマの主神ユピテルが雷を落として堤防を破壊、街を洪水に陥れているところが確認できる。神殿を建てたり祭りをおこなったりして、うまく機嫌をとっていく必要があるようだ。ほかにも蛮族に攻撃されたり、嫉妬する旧帝国から嫌がらせを受けることがあるとのこと。ノヴァ・ローマを永遠の都とするためには、多くの困難を乗り越えていく必要がありそうだ。
開発をおこなうLion Shieldはアメリカに拠点を置くゲームスタジオ。高校時代に友人同士だったPeter Angstadt氏とMichael Peddicord氏によって設立され、少人数でのゲーム開発をおこなっている。過去には街づくりゲーム、『Kingdoms and Castles』を制作。『Kingdoms and Castles』は本稿執筆時点で、Steamユーザーレビューは2万3500件中92%が好評とし「非常に好評」ステータスを得るなど、高い評価を得た人気タイトルだ。本作においても過去作の開発で得たノウハウが活かされることだろう。Lion Shieldが制作する古代ローマ時代の都市建設に期待したい。
『Nova Roma』は2024年に早期アクセス配信開始予定。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)。