追い回され戦慄ホラー『Amnesia: The Bunker』Steamにて好評スタート。誰もいない地下壕、音を出すと迫りくる“異形”

Frictional Gamesは6月6日、『Amnesia: The Bunker』をリリースした。一人称視点サバイバルホラーゲーム『Amnesia』シリーズの最新作だ。

デベロッパーのFrictional Gamesは6月6日、『Amnesia: The Bunker』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)/PS4/Xbox One/Xbox Series X|S。本作はSteamユーザーレビューでさっそく「非常に好評」ステータスを獲得しており、好調な滑り出しを記録している。

『Amnesia: The Bunker』は、一人称視点サバイバルホラーゲーム『Amnesia』シリーズの最新作だ。本作の舞台は第一次世界大戦当時の掩体壕(バンカー)。主人公のフランス人兵士Henri Clémentは、未知の脅威から身を潜めながら、荒れ果てた閉鎖空間からの脱出を試みる。セミオープンワールドとなるバンカー内は兵舎・武器庫・監獄など、複数のエリアで構成されており、回収できるアイテムなどはランダムに配置される。先が予測できない展開の多くが脱出を妨げるのだ。

本作においてプレイヤーが所持するのは、弾が1発しか残されていない回転式拳銃と手動発電が可能なダイナモ式懐中電灯。脅威となる存在はプレイヤーの動作や音によって引き寄せられるが、プレイヤーの懐中電灯を含め、脱出を可能とする行動の多くには“音”の発生が伴う。ランダムに再構築されるワールドを舞台にするため、脅威となる存在から身を潜めながら状況にプレイスタイルを適応させて生き延びる必要があるのだ。


『Amnesia: The Bunker』は、5月22日よりSteamにて体験版を配信開始。6月6日には正式リリースされた。本作のSteamユーザーレビューは、本稿執筆時点で約1200件が寄せられ、そのうち91%を好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。本作はFrictional Gamesが過去に手がけた『Amnesia』シリーズにおける、サバイバルシステムを継承。「どんな犠牲を払ってもライトはつけたまま」にしなければならないという、本シリーズの醍醐味であったゲームプレイも健在だ。また本作はランダム要素を取り入れたことにより、リプレイ性も向上。先が予測できないなかでリソース管理が重要となるサバイバル要素なども評価を受けている。

なお本作には、『Amnesia』シリーズやスタジオ過去作『SOMA』などで見られた閉鎖的な世界観が継承されている。いずれの作品も息が詰まるようなゲームシステムのなか、極限状態で徘徊するゲームプレイが評価を集めていた。本作においても、Frictional Gamesが得意とするゲームシステムと世界観が多くのプレイヤーから好評を獲得しているようだ。


『Amnesia: The Bunker』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)/PS4/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中。体験版はSteamでプレイ可能となっている。

Mayo Kawano
Mayo Kawano

豪州在住の薬剤師およびにゲーム翻訳者。サバイバルクラフトゲームを主食として、ステルスゲームはデザートとする。

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