蒸気機関動かし実験ゲーム『Steam Engine Simulator』Steamにて無料リリース。水・熱・バルブなどを調整しながら蒸気パワーを観察
デベロッパーのEktorom Softwareは6月8日、『Steam Engine Simulator』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は無料となっている。
『Steam Engine Simulator』は、小型の蒸気機関シミュレーターだ。機関内に水を入れ、火力を調整。回転によりピストンを動かし、ブレーキとスロットルを調整し、蒸気機関を動作させる。最初は手探りの状態でのスタートとなるが、丁寧なヒント機能も用意されており、それに従えば蒸気機関を動作させやすいだろう。
本作にて、できることは蒸気機関を動かすことだけ。しかし、火力やブレーキ、スロットルの細かな調整による蒸気機関の動きの変化や、回転の仕組みを思う存分観察できる。また、蒸気発生時の動きや音も気持ちがいいので、最高回転率を求めるプレイや、自分が思う心地のいい動きを追い求めるのもいいだろう。
『Steam Engine Simulator』を手がけたのはカナダに拠点を置くEktorom Software。同社CEOのAnge Yaghi氏は、AngeTheGreatというYouTubeチャンネルをもつソフトウェア開発者だ。同チャンネルではプログラミング言語C++を使ったゲーム制作動画やプログラミング動画などを投稿しており、その中でも人気なのが、エンジンの再現シミュレーター開発動画だ。本作はその動画企画の一環として、実際に購入した小型蒸気機関を参考に、C++にて1週間以内でプログラミングしシミュレーターを作成。完成品がSteamに無料でリリースされたという経緯となる。
同YouTubeチャンネルでは、そうしたエンジンの再現シミュレーターを使ったレーシングゲームの試作品などをアップロードしている。精力的にソフトウェア開発をおこなっている模様なので、新たなゲームがリリースされるかも含め、今後の展開にも期待していきたい。
『Steam Engine Simulator』はPC(Steam)にて無料配信中だ。