『オーバーウォッチ2』新シーズンでキャスディとメイ強化、“スロー効果”獲得。ハンゾーとウィドウメイカーはワンショットキルしにくくなる
Blizzard Entertainmentは6月7日、『オーバーウォッチ2』シーズン5のバランス調整について情報を明かした。ハンゾー・ウィドウメイカーのワンショットキル性能弱体化や、メイとキャスディのアビリティにスロー効果が追加されるなど、新シーズンでの変更点が明かされている。
まずジャンカー・クイーンについてはこれまで連続で強化を受けてきたキャラであり、シーズン4では勝率が5%上昇したという。タンクヒーローの中でもっとも低かったピック率が、もっとも高いピック率を誇るキャラのひとりになったそうだ。開発チームはこの大きな要因として、パッシブアビリティによる回復力が上昇したことがあると見ているという。生存力が高くなりすぎていると判断され、シーズン5では以下の調整がおこなわれる予定:
ジャンカー・クイーン
アルティメットアビリティのコストが増加
・コマンディング・シャウト
自身に付与される追加ライフが200から150に減少
ライフウィーバーについては、現状の性能では力不足であり、ピック率を上げるために標準的な強さへ引き上げる調整が優先されているとのこと。ピック率を上昇させたうえでヒーローとしての個性を読み解き、独自の強みを引き出すような調整が検討されていくようだ。シーズン5での調整は以下のように説明されている:
ライフウィーバー
回復量やダメージ量増加などさまざまな強化
ヒットボックスをわずかに縮小
ライフグリップに回復効果追加
ペタル・プラットフォームの改善
ウィドウメイカーとハンゾーによるワンショットキルが頻発するというフィードバックを受けて、ワンショットキルが起こりうる頻度を抑制する調整も実施されるという。マップには射線が通りやすい地形に遮蔽物が追加。さらにウィドウメイカーとハンゾーにも調整が実施予定だ。本作におけるワンショットキルのあり方や、それがゲーム全体にとって健全な状態かどうかは議論が繰り広げられているトピックであると認識されているという。今後も調整がおこなわれていく部分なのだろう:
ウィドウメイカー
距離減衰を70~100mから40~60mに縮小
距離減衰の割合を30%から50%に引き上げ
→50m以内にいるライフ200のヒーローは一撃で倒せるものの、それ以上の距離があると一撃で倒せなくなる
ハンゾー
ダメージ量がわずかに減少し、ライフ250のヒーローを一撃で倒せなくなる
鳴響矢水の効果が敵チームから分かりやすくなる
そのほか、『オーバーウォッチ2』では前作からの変更点として、対戦人数が6v6から5v5に変更。さらにダメージヒーローとサポートヒーローのアビリティからクラウドコントロール系効果(相手の操作を一時無効化したり、動きを抑制したりする効果)が複数削除されていた。これら変更は全体的に見てゲームにとってプラスになったとされている。
一方で試合中には、タンクが守ってくれない状況下で機動力の高いヒーローを相手にしなければならない場面もある。(こうした場面での対処法を増やす意図として)ソフトクラウドコントロールとされる緩めの移動制限効果を追加する余地があると判断されたそうだ。シーズン5ではメイとキャスディに変更が実施予定だという。なお前作と同じ状態に戻したくないとも説明されており、クラウドコントロール系効果の追加はゆっくりと慎重に検討されていくとのことだ:
メイ
・凍結ブラスター
効果が蓄積すると1.5秒間のスロー効果
キャスディ
・マグネティック・グレネード
ダメージ量が減少
敵の動きを遅くし、移動アビリティが使えなくなる妨害効果が追加
ヒーローバランス調整を中心に、シーズン5での変更予定が複数明かされた『オーバーウォッチ2』。開幕の迫る新シーズンでの環境の変化が注目されるところだ。なお今回明かされた調整内容は一部であり、ほかのヒーローにも変更が加わる予定とのこと。変更内容は改めてパッチノートとして公開されるそうだ。