『ディアブロ 4』先行アクセス向けに大幅バランス調整パッチ配信。バーバリアンが硬すぎた
Blizzard Entertainmentは6月3日、『ディアブロ 4』向けにパッチ1.0.2dを配信開始した。同アップデートでは、バーバリアンの「挑発の叫び」弱体化など、さまざまなバランス調整が盛り込まれている。
『ディアブロ IV』は、人気ハクスラARPGシリーズ『ディアブロ』の最新作だ。本作の舞台は前作『ディアブロ III』から数十年後となる。ゲームプレイやグラフィックを大幅にパワーアップし、140以上のダンジョンなどを実装。過去作の魅力を踏襲しつつ、豊富なキャラクターカスタマイズや、さまざまなゲームプレイ要素を盛り込んで新たな冒険が描かれる。本作は6月6日にリリースを控え、現在先行アクセスとして配信中だ。
本作に向けて6月3日、パッチ1.0.2dが配信された。配信にあたって本パッチの意図も説明されており、一部強力すぎたクラスビルドやシナジーを弱体化し、ほかの一部あまり効果的でないスキルやビルドの強化を施したという。内容としては、バーバリアンの一部スキル性能が下げられ、ドルイド・ネクロマンサーを中心としたバランス調整およびパラゴングリフの性能が下方修正されている。
まずバーバリアンについては、スキル「挑発の叫び」が弱体化。ランクアップごとに上昇するダメージ軽減量が4%から2%に下げられている。これにより、同スキルの最大ダメージ軽減量は56%から48%へと下がるかたちだ。そして、バーバリアン向けのレジェンダリー効果化身である「Bold Chieftain’s Aspect」にも調整が入った。こちらは、周辺の敵の数に応じてシャウトのクールダウンを大幅に短くできる効果となっていた。つまり、高いダメージ軽減バフを高頻度で得られる状況となっていたわけだ。
開発元はパッチノートで「“理にかなわないほど”大量のダメージを長時間耐えられるようなシチュエーションは回避したい」としており、このコンビネーションのことを指していたと見られる。
ほかには、レジェンダリー装備である「Gohr’s Devastating Grips」の効果が下方修正された。この装備は、先行アクセス開始直後に一時利用停止されるほどの性能を誇っていた。スキル「ワールウィンド」の終了時に、同スキルで与えたダメージ量に応じた爆発を発生させる効果がある装備だ。爆発ダメージの蓄積量が下げられ、壊せるオブジェクトではダメージが蓄積しないよう変更。また、ダメージ蓄積に100ヒットまでの制限が加わり、だいぶマイルドな性能となった。
ドルイドとネクロマンサーについて。ドルイドは弱体化と強化を織り交ぜた調整内容となっている一方で、ネクロマンサーは多数スキルの火力が底上げ。また、ドルイド・ネクロマンサー双方について、ミニオンが単体のダメージ・インスタンスから受ける最大DoTダメージが、最大HPの2%から1%へと減少するなど、耐久面の向上も図られている。ほか、ローグとソーサラーについても各種バランス調整が実施されている。
ほか、パラゴングリフについては全体として性能が大幅下方修正された。全グリフについて一律34%性能が下げられ、さらにクリティカルダメージなどの一部グリフについては66%といったさらに大幅な性能減少がおこなわれている。さらなる詳細については、パッチノートを参照してほしい。
今回のバランス調整にあたり、開発元は「多くのクラスビルドについて、理にかなった範囲で楽しく、パワフルで、競争的であるようにしたい」との意向を述べている。たとえば今回のバーバリアンのケースについては、そうした基準から逸脱した状態だったということかもしれない。明日の正式ローンチ後からも多くのバランス調整が実施されることだろう。
『ディアブロ IV』は、PC(Battle.net)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに6月6日発売予定だ。現在は「デラックスエディション」および「アルティメットエディション」購入者向けに先行アクセス配信中。またPS4/PS5向けにはパッケージ版も発売される。