東方Project第19弾『東方獣王園』体験版がオンライン対戦に対応。スピーディーな対戦弾幕シューティング

上海アリス幻樂団は6月3日、『東方獣王園 〜 Unfinished Dream of All Living Ghost.』体験版のVer0.02aを公開した。開発中と明かされていたネットワーク対戦対応版が、今回公開となったわけだ。

国内の同人サークル上海アリス幻樂団は6月3日、『東方獣王園 〜 Unfinished Dream of All Living Ghost.』体験版のVer0.02aを公開した。同バージョンでは、同作体験版がオンライン対戦に対応。いくつかのバグも修正されているという。5月13日時点で開発中と明かされていたネットワーク対戦対応版が、今回公開となったわけだ。


『東方獣王園 〜 Unfinished Dream of All Living Ghost.』は、ダークで元気いっぱいでちょっぴり可愛い妖獣たちの狂宴が待ち受けているという、対戦型弾幕STG。上海アリス幻樂団のZUN氏により展開されてきた、「東方Project」の第19弾である。本作の舞台は市場が開かれた影響で、古の土地の所有権が無に帰した幻想郷だ。所有者を失った土地は荒れていくが、幻想郷ではやがて土地に霊が取り憑き、いつもの窮屈さを取り戻すのだという。しかし今回は、そこに欲深き獣たちの姿があった。

メインキャラクターの一人である博麗霊夢は、ある時土地に取り憑く霊たちの中に、見覚えのある動物霊の姿を発見。大地を奪う不届き者を退治しながら、動物霊の親分を探すことになる。また本作には、博麗霊夢/霧雨魔理沙/高麗野あうん/ナズーリン/清蘭などを含めて、多数のプレイアブルキャラクターが用意されている。ストーリーでは、選択した主人公ごとの視点から今回の騒動が描かれるようだ。


博麗霊夢や霧雨魔理沙たちは、本作では対戦形式で弾幕勝負を繰り広げる。対戦形式といっても、基本的なルールとしてはSTGの仕組みに則っている。プレイヤーはキャラクターを操作し、画面上に展開される弾幕を避けながら、敵に弾を撃ち込んでいく。ただし本作は対戦形式であるため、プレイヤーは画面横にいるキャラクターや相手プレイヤーと争う。キャラクターにはライフが設定されており、被弾によってすべてのライフを失うと敗北になる。対戦相手よりも長時間生き残ることを目指して、弾幕を掻い潜っていくのだ。

要素としては、いわゆるボム相当の霊撃や、アビリティカードなどが存在している。またチャージ攻撃では、霊力アイテムの取得によってアタックゲージの最大値が増加し、チャージしたゲージの量によって異なる攻撃が展開。フェーズ3やフェーズ4のチャージ攻撃では、ゲージを消費する代わりに強力なEXアタックやボスを相手の画面へ送り込める。キャラクターごとのチャージ攻撃やアビリティカードなどを駆使して、戦いを展開していく。そのほか、ストーリーモードでは仕様が異なっており、ボスアタックを撃破すれば勝利となる点も特徴だろう。


体験版のVer0.02aでは、オンライン対戦が可能となった。オンライン対戦モード内では、2つのモードが用意されている。「ルームに参加」では同じルーム名同士の相手と、「ランダムに対戦」ではランダムな誰かと対戦。体験版に収録されている博麗霊夢/霧雨魔理沙/高麗野あうん/ナズーリン/清蘭を使用し、2つのモードからオンラインで対戦ができるわけだ。なおオンライン対戦の通信エラーや同期ズレといった不具合はサポート対象外となっている。Twitterなどを見る限りプレイヤー間では、同期ズレに対して対戦後にゲームを再起動するといった対策をおこないつつ、対戦が繰り広げられているようだ。

『東方獣王園 〜 Unfinished Dream of All Living Ghost.』体験版は、PC(Steam)向けに配信中。「第20回博麗神社例大祭」で頒布されたCD版向けのパッチは、東方よもやまニュース内でURLが公開中だ。また本作は、今年の夏に完成予定となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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