『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』にて「ブーメラン」の新テクニックいろいろ発見される。モドレコで2連撃、“ついてくるブーメラン”など多彩

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』では、前作に引き続きブーメランの武器種が存在する。今作の新要素との組み合わせによる、新たな可能性が注目されているようだ。

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』では、前作に引き続きブーメランの武器種が存在する。投げるとリンクのもとに戻ってくる特徴と今作の新要素との組み合わせによる、新たな可能性が注目されているようだ。


『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、Nintendo Switch向けに発売中のアクションアドベンチャーだ。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編にあたる。新作においては、ハイラルの地が突如として天変地異に見舞われる。城は宙へと浮かび上がり、空からは謎の遺跡群が降り注ぐ。大地と大空が広がった世界にて、“右手”に力を宿したリンクがハイラルの異変に立ち向かう。なお本作は、発売後3日間で売上1000万本を突破したことが伝えられている(関連記事)。

本作においては多数の新要素が追加された傍ら、多くのゲームプレイ要素も前作から続投している。武器種「ブーメラン」もそのひとつ。投げて使用する際に真価を発揮する武器であり、投げると基本的には弧を描いてリンクのいた位置に戻ってくる。近接攻撃主体のほかの武器種とは、大きく使い勝手の異なる武器種といえる。

前作から続投したブーメランながら、新要素との組み合わせによる新たな可能性が注目されている。YouTubeにて前作のRTAや縛りプレイ動画などを数多く投稿しているPeco氏も、本作におけるさまざまなブーメランのテクニックを紹介している。

Peco氏は、スクラビルドで各種ゾナウギアや魔物素材を付けたブーメランの性能を紹介。たとえばキースの羽を付けたブーメランは飛距離が大幅アップするという。また通常、今作では2連続でブーメランを投げても、投げたあとの硬直モーションにより上手くタイミングが合わずキャッチできない。しかしキースの羽付きブーメランであれば、飛距離が伸びて戻ってくるまでの時間も伸び、タイミングをあわせれば2連続でブーメランを投げ続けることも可能だという。

さらにPeco氏は、各種属性のキースの羽を付ければ、飛距離を伸ばしつつ属性をまとったブーメランとして運用可能な点を紹介。また火龍の頭をはじめ、龍の頭系のゾナウギアも属性ブーメランづくりに有効だという。火龍の頭を付ければ周りに炎をまき散らす豪快なブーメランに。また氷系の属性は敵を凍らせつつ一方的に攻撃できる点が強力なようだ。

そしてPeco氏を含め、ユーザーたちから特に熱い視線が注がれているのが新能力「モドレコ」とブーメランとの組み合わせだ。モドレコは物体の時間を巻き戻す能力。リンクのもとに帰ってきたブーメランにモドレコを使えば、ブーメランは通った軌道を戻ってふたたび敵のあたりへ飛んでいくわけだ。1回の投げつけで2度の攻撃を与えられることもある便利なテクニックとなる。さらにモドレコは、ブーメランが変な方向に飛んでいきリンクのもとに返らなかった際に回収する手段にもなる。モドレコはブーメラン使いたちにとって非常に便利な能力といえるだろう。

一方でPeco氏によると、ブーメランは“弱体化”も受けているという。前作において存在した「アクションのしゃがみキャンセル」グリッチが今作では修正されているそうだ。前作では、ブーメランを投げた後の硬直をしゃがんでキャンセルしてすぐさま自由に動くことが可能であった。一方で今作ではブーメランを投げた後に硬直を消す手段がない。想定された仕様どおりではあるものの、ブーメランが戻ってくるまでほとんど動けず小回りの効きにくい武器になったともいえる。

ただそうした“弱体化”を緩和する新たなテクニックも発見されている。Peco氏が視聴者コメントで教わったというテクニックでは、ブーメランを投げた後に硬直が発生せず好きな方向に歩き回ることが可能。ブーメランを投げる際に空中にいる、または着地したばかりの状態であれば、歩きながらブーメランが戻ってくるのを待てるそうだ。右側に歩けばブーメランの軌道を右回りに変えることも可能。ブーメランの軌道を変えてより狙いどおりに敵に当てられるテクニックとなるだろう。なお歩けるだけで、ブーメランが戻ってくるまでの時間が無防備になる点は変わりないそうだ。

そのほかブーメランには投げたときに描く軌道や速さの調整も加わっており、軌道については前作に比べて狭まっているという。これにより飛ばす位置の狙いが比較的付けやすくなったともいえる。また海外メディアGameSpotのビデオプロデューサーMax Blumenthal氏は、ビッグブーメランの速度が前作より遅くなったことを報告している。この調整により、食事などで速度アップ中のリンクにビッグブーメランが追い付かなくなり長時間追従。コンボに組み込める可能性が広がったそうだ。たとえばMax氏は、スクラビルドで氷属性にしたビッグブーメランを“初段”として利用し、凍らせた敵に一連のコンボを叩きこんでいる。

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の新要素や調整により、新たな可能性を手にしたブーメラン。特にスクラビルドでは、いまだ発見されていない強力な組み合わせが眠っているかもしれない。さまざまな使い方を試しながらブーメランの道を究めてみるのもいいだろう。なお自分のもとに戻ってくるという性質上、爆発物をスクラビルドする際には注意が必要そうだ。

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』はNintendo Switch向けに発売中だ。




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Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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