ターン制少女救出ゲーム『たすけもの』Steam版6月1日配信へ。動物たちの手助けにより、盲目な少女の危険を回避

いーげるソフト(Iigelsoft)は5月30日、『たすけもの(TASUKEMONO)』Steam版を6月1日に配信開始すると発表した。人型の動物たちを操作して右へ進む女の子を手助けする、ターン制のパズルゲームである。

いーげるソフト(Iigelsoft)は5月30日、『たすけもの(TASUKEMONO)』Steam版を6月1日に配信開始すると発表した。PC(BOOTH)向けに配信されてきた本作が、Steamからも購入可能となる。

『たすけもの』は、人型の動物たちを操作して右へ進む女の子を手助けする、ターン制のパズルゲームである。本作の舞台は、ニンゲンを除いた生き物たちが大樹の恵みにより平和に過ごしている世界。メインキャラクターである犬の少女イレーヌは、ある日熊の少年クウマと共に、崖の上でピクニックをしていた。そんなところへ、盲目の人間の少女ノアが登場。イレーヌとクウマは、ノアが崖から落ちないよう手助けしたことをきっかけに、ノアの母親探しにも同行していく。動物たちと盲目の少女の、森の奥へ進む冒険が描かれる。冒険の中では、羊のヒッジェリンや狐のキッツェネア、ゴリラのゴリラッチョといったキャラクターたちも登場。森の奥へ進むに連れて、少女ノアの秘密も明らかになるという。


盲目の少女ノアは、ひたすら右へ向かって突き進んでいく。しかし彼女の行く先には、穴が空いていたり、崖や川があったりなど、危ない地形も多く存在している。ノアは盲目であるため先に何があってもお構いなしに進もうとするが、彼女が穴や崖に落ちてしまえば少なくともゲームオーバーになってしまう。そこで本作ではプレイヤーが親切な動物たちを操作し、彼女がステージの右端にあるゴールへたどり着けるように手助けをする。

本作のフィールドは四角のマスで構成されており、キャラクターたちはターン制で行動。キャラクターや岩などがすでに存在するマスには、キャラクターは移動できない仕組みとなっている。ノアの場合には、右へ移動できなければ上や下に迂回しようとする。本作でプレイヤーはターン毎の動物たちの行動を指示し、彼らを移動させることでノアを誘導。具体的には、穴や崖の前に動物たちを立たせて、危険を回避する。


また動物たちにはそれぞれスキルが備わっている。例としては、犬のイレーヌは周囲の探知、熊のクウマは怪力による岩の移動、狐のキッツェネアは橋への変化と発火による草の焼却が可能。本作では、動物たちの移動とスキルを使って、盲目な少女の冒険を手助けするわけだ。

ゲームの要素としては、本作は1ステージのクリアまでが短いステージ制になっており、ステージ開始時にはオートセーブによって進行状況が保存。ステージ挑戦中は手動でのセーブ/ロードにも対応している。また本作では、動物たちや少女ノア、彼女たちの生きる森などがドット絵のグラフィックで描かれている。ドット絵で表現された可愛らしいキャラクターたちも本作の特徴だろう。なお本作には、一部ドット絵による流血表現が存在するものの、オプションにより表現の切り替えも可能となっている。


本作はいーげるソフトが制作し、2022年にPC(BOOTH)向けに配信開始された作品だ。Steam版ではBOOTH版をベースに、新たに英語字幕に対応。今回はBOOTHで配信されていた同作が、Steamからも購入可能となるわけだ。BOOTHでは無料版も配信されており、無料版では物語の前半に相当する約3時間がプレイできる。無料版は完全版(製品版)へのセーブデータの引き継ぎに対応。完全版には、約6時間から10時間程度の内容が収録されている。また本作は、Hiroita氏が原作/シナリオ/グラフィック/サウンドを担当。がらんて氏がプログラムを担当して、制作が進められたようだ。

『たすけもの』Steam版は、6月1日配信開始予定。またBOOTHでは、体験版相当の無料版と、有料の完全版が税込500円で配信中となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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