人気3DCGアニメ「グレゴリーホラーショー」のアクションRPG開発へ。原作者によるクラファン好調スタート
アニメーション監督のイワタナオミ氏は5月19日、同氏が原作者である3DCGアニメ「グレゴリーホラーショー」のゲーム作品『グレゴリーホラーショー・ソウルズインチェインド(仮)』のクラウドファンディングキャンペーンをCAMPFIREにて開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)を予定している。
「グレゴリーホラーショー」は、かつて地上波放映されていた3DCGアニメ作品だ。1999年から2001年にかけて、全4シーズンが公開された。同作の特徴のひとつは、箱状に角張ったキャラクターデザイン。ホラーをテーマとしつつポップに仕上げられた、個性的な異形キャラたちが多数登場する。また、第1、第2シーズンでは謎のホテル「グレゴリーハウス」を舞台として、主人公の一人称視点で進行するのも珍しい表現手法だった。今なお多くのファンに愛される作品だ。
『グレゴリーホラーショー・ソウルズインチェインド(仮)』は、同アニメの世界観で展開されるアクションRPGとなるという。プレイヤーは異次元のホテルであるグレゴリーハウスに囚われ、宿泊客らとのバトルを繰り返して脱出を目指す。グレゴリーハウスには、原作アニメにも登場した往年のキャラクターたちが健在。彼らとのバトルを繰り広げることになるのだろう。また、本作では原作者自身がお馴染みのキャラたちを3Dから2Dにリデザイン。新キャラクターも追加されるという。
ゲームプレイとしては、各キャラクターの個性が反映された部屋(ステージ)を攻略。オート攻撃機能なども盛り込み、派手なエフェクトを楽しめるテンポのいいバトルが軸となるようだ。また、敵の落とした強化アイテムをゲットしたり、レベルを上げてアビリティを獲得していく要素もあるという。
本プロジェクトの発起人は「グレゴリーホラーショー」の原作やキャラクターデザインなどを手がけたイワタナオミ氏。本作のクラウドファンディングキャンペーンページでは、同氏が今回のプロジェクトを立ち上げた経緯が語られている。そちらによれば、「グレゴリーホラーショー」は、同氏が手がけてきた作品のなかでも、もっとも愛着の強いコンテンツだったという。「グレゴリーホラーショー」の放送終了から20年以上が経つなか、同作をこのまま終わらせたくないとの思いが強くなり、今回のプロジェクトに繋がったそうだ。
本作については過去にも幾度かゲーム化されており、PlayStation 2向けにカプコンから発売された『グレゴリーホラーショー ソウルコレクター』は中古市場でプレミアがつく状況となっている。また、2018年にはモバイル向けゲーム『グレゴリーホラーショー ロストクオリア』がリリース。こちらは株式会社アンフレームが開発・販売を担当している。今回の『グレゴリーホラーショー・ソウルズインチェインド(仮)』についても、引き続きアンフレームが開発に携わるとのこと。なお、本作キャンペーン目標額は500万円。キャンペーン開始から約4日の本稿執筆時点で支援総額が364万円に到達する好調を見せている。
『グレゴリーホラーショー・ソウルズインチェインド(仮)』はPC(Steam)向けに開発中。価格や発売日は未定だ。さらなる詳細については、CAMPFIREの本プロジェクトページを確認してほしい。