ジュブナイルSFホラー物語『少年期の終り』Steam向けに発表。“人間スコア”に縛られた少年たちの不穏な銀河逃避行

ブリキの時計およびWSS playgroundは5月20日、『少年期の終り(Boyhood's End)』を発表した。少年たちが星を巡る逃避行へ旅立つ、ジュブナイルSFホラーADVである。

国内のゲーム制作サークルであるブリキの時計およびインディーゲームレーベルWSS playgroundは5月20日、『少年期の終り(Boyhood’s End)』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、第1話が8月にリリース予定。以降は2か月に1度、連載形式でのエピソード追加が予定されている。なお本情報は、情報番組「INDIE Live Expo 2023」内で発表されたものだ。


『少年期の終り』は、ディストピア世界を背景に少年たちが星を巡る逃避行へ旅立つ、ジュブナイルSFホラーADVである。本作の舞台は、人類がAIによる「人間スコア」で評価されている世界。人間スコアの低い者は、健全な社会への再統合を目指すため、特別教育プログラムによって「最適化」されてしまうのだという。

本作のメインキャラクターであるジョバンニは、エーミール銀河学園に通う高等1年の少年だ。ジョバンニは、全人類の中で人間スコアがもっとも低く、最適化されそうになっていた。そんなジョバンニの前に、ある日同じ学園に在籍する天才少年カムパネルラが登場する。本作でジョバンニは、人間スコア学校1位にして減点も学年1の問題児と共に銀河鉄道を乗っ取り、星を巡る逃避行へと出発。運命共同体となった2人の旅が描かれていく。



ジョバンニとカムパネルラは、学園を飛び出し星を巡っていくようだ。ゲームシステムの詳細については不明ながら、トレイラーやスクリーンショットではドット絵で描かれた少年たちやディストピア世界が確認できる。またトレイラー内には、カムパネルラが誰かに銃口を向けているシーンなど、何やら不穏なシーンも登場。ドット絵で描かれる彼らの旅の行末には、何が待っているのだろうか。


本作を手がけているのは、国内のゲーム制作サークル・ブリキの時計だ。サークルの過去作としては、『クロエのレクイエム』や『トラウマ*トラウム ~翠眼の人形~』などをフリーゲームとしてリリース。2013年に公開された『クロエのレクイエム』においてはノベル版も刊行されるなど、人気を博していた。

「INDIE Live Expo 2023」放送内のコメントによると本作『少年期の終り』では、サークル・ブリキの時計の飛田氏がゲームを開発しているという。同氏は、18歳の時に『クロエのレクイエム』に携わったあと、ゲーム会社でシナリオライターやディレクターとして活躍してきたのだという。本作ではそんな同氏の描く物語に期待したいところだ。

『少年期の終り』は、PC(Steam)向けに第1話が8月リリース予定。連載形式での更新が予定されており、8月以降は2か月に一度エピソードが追加されるそうだ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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