Amazon Gamesが「ロード・オブ・ザ・リング」のMMORPG開発を発表。『New World』開発スタジオが手がけるが“別物”になる

Amazon Games とEmbracer Group は5月15日、「ロード・オブ・ザ・リング」の新作MMORPGの開発を発表した。開発を指揮するのは『New World』を手がけたAmazon Games Orange County。

Amazon Games とEmbracer Group は5月15日、「ロード・オブ・ザ・リング」の新作MMORPGの開発を発表した。開発を指揮するのは『New World』を手がけたAmazon Games Orange County。

本作の内容は、オープンワールドの大規模MMOとなるという。ゲームエンジンは『New World』と同じAzoth Engineを使用し、原作小説作家J.R.R.トールキンが描いた「中つ国」を再現するために改良したものになるという。開発はまだ初期段階で、『New World』の開発・運営で培ったノウハウは活かしながらも、『New World』とは異なったユニークなものを目指しているとのこと。同作はリリース当初から多数のプレイヤーを集めた一方、不具合や運営上のトラブルで波乱もあった作品だ(関連記事)。そうした背景もあってか、『New World』とは趣の異なる作品になることが繰り返し強調されている。

Amazon Games Orange County のディレクターRich Lawrence氏は、 原作に敬意を払い忠実であることが最も重要であるといい、自分たち自身もトールキンのファンであるため、ファンの期待を裏切らないものにしたいと語っている。

権利関係が複雑な「ロード・オブ・ザ・リング」、今回合意したのはトールキンによる 原作小説、「ホビットの冒険」と「指輪物語」のゲーム化であり、映画版などその他の作品の要素は含まれないようだ。また、AmazonはPrime Video向けにドラマシリーズ「ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪」を提供しているが、今回のゲームとは関連性はないという。

Amazon Gamesが「ロード・オブ・ザ・リング」のMMO開発にかかわるのは今回が二度目。前回は2019年7月に香港のゲーム会社Leyou Technologies と共同開発を行うと発表したが、Leyou Technologiesがテンセントに買収されると、2021年4月に開発中止を発表することになった。

しかしAmazon Gamesの副社長であるChristoph Hartmann氏によると、その後もAmazonは「ロード・オブ・ザ・リング」のゲーム化を諦めず、権利を保有するEmbracer Groupと交渉を続けた結果、『New World』の成功を受けてついに契約することができたと話している。

Amazon Games Orange Countyによる「ロード・オブ・ザ・リング」新作MMOは、PCとコンソール向けに配信予定。正式なタイトルはまだ未定だ。

Akihiro Sakurai
Akihiro Sakurai

気になったゲームは色々遊びますが、放っておくと延々とストラテジーゲームをやっています。でも一番好きなのはテンポの速い3Dアクションです

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