東方Project第19弾『東方獣王園』体験版がSteamで無料配信開始。ネットワーク対戦対応版も開発中
国内の同人サークル上海アリス幻樂団およびMediascapeは5月13日、『東方獣王園 〜 Unfinished Dream of All Living Ghost.』の体験版をSteamにて配信開始した。本作の体験版は、5月7日開催の「第20回博麗神社例大祭」内で頒布されていたが、Steamから無料ダウンロード可能となったわけだ。
『東方獣王園 〜 Unfinished Dream of All Living Ghost.』は、スピーディーな対戦が展開される、対戦型弾幕STG。上海アリス幻樂団のZUN氏によって展開されてきた作品群、「東方Project」の第19弾である。本作の舞台となる幻想郷では、市場が開かれた影響で、古の土地の所有権が無に帰していた。所有者を失った土地は荒んでいくが、土地には自然と霊が取り憑き、やがていつもの窮屈さを取り戻す。しかし今回は、欲深き獣たちが土地を狙っていた。メインキャラクターの一人である博麗霊夢は、土地に取り憑く霊たちの中に、見覚えのある欲深き動物霊の姿を発見。大地を奪う不届き者を退治しながら、動物霊の親分を探すことになる。幻想郷の土地を巡る争いが繰り広げられる。
博麗霊夢や霧雨魔理沙たちは、本作でも弾幕によって勝敗を決していく。画面上に展開される弾幕を避けながら、弾を撃ち込んで敵を攻撃するなど、基本的なルールはSTGのイメージそのものといえるだろう。ただし本作は、対戦型弾幕シューティングとなっている。プレイヤーは、横の画面に映し出されている対戦相手と戦うのだ。ストーリーモードと対戦モードでシステムが異なっており、対戦モードでは被弾によって先にライフが尽きた方の負けとなる。一方ストーリーモードでは、画面構成は対戦モードと同じであるものの、自身の画面上に出現するボスを倒せれば勝利となる。「東方Project」の対戦型作品としては、2005年に『東方花映塚 ~ Phantasmagoria of Flower View.』がリリースされているが、本作では操作感や弾幕感をいつもの「東方Project」作品に近くなるようシステムを再構築。常にアドリブ的な避け方が強いられる、「東方力が高いほど有利」なゲームになっているという。
そのほか本作には、多数のプレイアブルキャラクターが登場。体験版では博麗霊夢/霧雨魔理沙/高麗野あうん/ナズーリン/清蘭の5名が操作可能となっている。使用キャラクターに制限があるため、体験版のストーリーは製品版とは異なるそうだ。
『東方獣王園 〜 Unfinished Dream of All Living Ghost.』体験版は、Steamにて無料配信中だ。また東方よもやまニュース内のZUN氏による発信によると、本作は今年の夏に完成予定。体験版については、ネットワーク対戦対応版の開発も進められているようだ。