人気YouTuberでTwitchでも活動していたPewDiePie氏が、本日突如としてTwitchからBANされた。大物の突然のBANの背景には、同氏が過去にプレイしていた「Twitch配信禁止ゲームタイトル」の実況プレイがある可能性が濃厚だ。
PewDiePie氏は、スウェーデン出身のYouTuberだ。同氏は2010年頃から活動を始め、ゲーム実況を中心とした活動のなかで絶大な人気を獲得。チャンネル登録者数は1億人を超えるなど、YouTuberの代表的存在である。PewDiePie氏は近年では、配偶者とともに日本国内に移住。YouTubeでは本名である「Felix」を名乗り、近況報告の動画なども投稿されている。
そんなPewDiePie氏は、最近ではTwitchチャンネルでの活動を突如開始。今年3月頃より、同氏が過去にプレイしたゲーム実況などの“再放送”が実施されていた。この放送は「PewDiePie Infinity」と題され、コンテンツ収益化企業であるCoPilot Mediaの運営のもと、公式展開されていたと見られる(Sportskeeda)。過去にPewDiePie氏が実施したゲーム実況コンテンツなどが、ひたすら放送される番組となっていたのだ。
しかし、活動し始めたばかりのPewDiePie氏のTwitchアカウントが本日5月9日、突如としてTwitchよりBANされることになった。同氏のTwitchチャンネルを訪れてみると、「このチャンネルはTwitchのコミュニティガイドラインまたはサービス利用規約に違反しているため、一時的に利用できなくなっています」と表示されている状態だ。
突然のBAN処分が下った理由については、Twitch側からもPewDiePie氏側からも現在公式な発表はない。しかしユーザーにより、PewDiePie氏による『Yandere Simulator』の実況プレイ再放送がTwitchチャンネルで配信されたためではないか、との推察がなされている。というのも、『Yandere Simulator』はその性的要素や殺人描写などに関連して、Twitchでの配信が禁止されているタイトルなのだ。また、性的表現が豊かであり、こちらもTwitchから配信禁止を受けている『HuniePop』シリーズも、PewDiePie氏は実況プレイ済み。Twitchでの再放送にて、そうした禁止作品映像をうっかり流してしまい、BAN処分に至った可能性は十分考えられる。
とはいえ、PewDiePie氏の主戦場はYouTubeであり、押しも押されぬ人気者である。たとえば同氏が5月5日に公開した近況報告動画は、本稿執筆時点ですでに再生数286万を突破している。Twitchアカウントの動向も気になるものの、同氏の地盤は揺るぎないだろう。