ストレス耐久過酷旅ローグライク『Darkest Dungeon II』正式リリース。厳しい評価を覆し、Steamで好調滑り出し

デベロッパーのRed Hook Studiosは5月9日、『Darkest Dungeon II』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)。

デベロッパーのRed Hook Studiosは5月9日、『Darkest Dungeon II』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)。同作は2021年10月よりEpic Gamesストアにて早期アクセス配信されてきたタイトル。今回正式リリースとともにSteam版も配信開始され、好調な滑り出しを見せている。

『Darkest Dungeon II』は2016年にリリースされたローグライクRPG『Darkest Dungeon』の続編だ。プレイヤーは固有能力をもつヒーローたちから4人パーティーを編成。世界の終わりを予言する黙示録を阻止するため、暗く危険な荒廃した土地を旅する。

前作『Darkest Dungeon』は、闇深いダンジョンを舞台としていたが、今作は駅馬車を操作するロードトリップゲームへと変化。変わる景色を楽しみながら分岐するルートを選択し、灼熱の土地から病はびこるエリアまで、計5つのエリアを踏破していく。またグラフィックに関しても、ダークな世界観や特徴的なアートワークは据え置きのまま、3D描写を加えて前作よりもモーション含むアートワークの幅を広げている。


そして前作に引き続き、旅を続けることでヒーローたちのストレスが溜まるシステムは健在。前作はストレス値が溜まり、最大値になると心臓発作を起こし死んでしまうというハードな設定となっていた。一方本作はストレス値が最大になっても突然死することはなくなったが、ストレスへの対処によっては強力なデバフが継続することや、ストレスを乗り切って継続バフを得られることもあるなど、本作の持つストレスシステムをさらに複雑にしたものとなっている。

また、本作からヒーロー同士の人間関係のシステムを盛り込み、ヒーロー同士の相性によって冒険が有利になったり、パーティーの関係の悪化などが起こったりといった要素が追加された。ストレスの要素に加え、人間関係のシステムを追加することにより、より「一筋縄でいかない過酷な旅」を演出するゲームプレイとなっているのではないだろうか。


『Darkest Dungeon II』2021年10月にEpic Gamesストアにて早期アクセス配信をスタート。しかし配信直後はSNSを中心に批判的な意見が集まり、レビュー集積サイトMetacriticのユーザーレビューは、一時10点中3.0点と非常に厳しい数字となった。そこから度重なるアップデートにより、少しずつ評価を上げていき、正式リリースされる運びとなったわけだ。

Steam版がリリースされてまだ間もないが、Steam同時接続者数はさっそくピーク時で1万7000人を突破する好調な滑り出し(SteamDB)。評価面でも、本稿執筆時点でのSteamのユーザーレビューは939件中81%が好評の「非常に好評」ステータスを獲得、好調な滑り出しとなった。ユーザーレビューの内容としては、3D描写によるモーションの追加や、丁寧なチュートリアルや前作のストレス要素の排除による遊びやすさなどが評価されている。一方で、ゲームシステムの変化や、3D描写を加えたことにより前作の持つテンポ感が遅くなってしまったという点が指摘されていた。

本作は正式リリースを迎えたものの、今後もアップデートを予定している。前作『Darkest Dungeon』と同様、『Darkest Dungeon II』もコンテンツ追加や作品のクオリティを高める多くの無料アップデートを企画している模様。新たなヒーロー・敵の追加から、プレイヤーのフィードバックに基づくゲームバランスの調整まで予告されている。正式リリース後もこの闇深き世界がさらに拡張されていくはずだ。


『Darkest Dungeon II』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)向けに配信中。また、前作『Darkest Dungeon』もセットになったSteamバンドルも販売中。前作を所有しているプレイヤーは同バンドルを通じて、Steamにて定価の25%オフである3375円で購入できる。また、Epic Gamesストアでは3880円で発売中だ。

Tamio Kimura
Tamio Kimura

エンタメ大好き系ゲーマー。COOPゲームが大好き、クライム系だったらなおよし。

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