希望と絶望の鳩研修医ものがたり『Fall of Porcupine』6月15日発売へ。動物たちが暮らす小さな町での葛藤生活
パブリッシャーのAssemble Entertainmentは5月4日、『Fall of Porcupine(ヤマアラシ町の秋)』を6月15日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/GOG.com)およびNintendo Switch/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S。Steamストアページ表記によると、日本語表示にも対応予定。
『Fall of Porcupine』は、ドイツのデベロッパーCritical Rabbitが開発する2Dアドベンチャーゲーム。擬人化された動物たちが暮らす小さな町、ヤマアラシ町が舞台だ。古い病院で研修医として働く主人公フィンリーの、仕事と日常生活から来る心の葛藤、悩みを描く。
プレイヤーは研修医フィンリーとして、病院での仕事をこなしながら生活をしていく。病院内では、さまざまな症状を持つ患者が入院しており、日々の問診を通して患者とのコミュニケーションを図っていくのだ。患者とコミュニケーションを取るうちに、心の悩みや、つらい過去など相手のデリケートな部分を知り、フィンリー自身も自らの心の内と向き合っていく。
また患者とのコミュニケーションだけでなく、同僚や上司とのプライベートな付き合いもしていくこととなる。厳しくも実直な上司や、フィンリーに寄り添うベテラン看護師、自立心の強い同僚などさまざまな性格のキャラクターと親交を深めていくのだ。仕事を終えれば、友人や町の人たちと交流することもでき、地元のバーや、町のはずれにある不思議な森へ一緒に出かけることもできる。
一見するとハートフルなゲームにも思える本作だが、作品の説明文には「不健全な医療制度の反映を描いた」や「すべての人が見かけほど誠実とはいえず、遠くに影が潜んでいると感じる」といった不穏な要素が記載。またトレイラーでも幻覚にも思えるような突飛な描写や、作品の持つイメージとはかけ離れた怪しげなシーンが挟まっている。研修医として町の人たちと仲良くコミュニケーションを取るあたたかな瞬間と、医療制度の正しさへの葛藤や、町に潜む怪しげな影を垣間見るダークな瞬間、そういった二面性のある要素にも期待できそうだ。
2Dアドベンチャーゲームである本作では、ゲームの節々にミニゲームが挟まれている。仕事にて患者の症状を当てる、包帯を張り替えるなどの作業などはすべてミニゲームで行われる。日常生活やストーリーでは、格闘ゲームや、ボードゲームなどになぞらえた特殊なミニゲームで遊ぶことができる。またトレイラーでは、コマンドRPGにも見えるようなゲーム画面も確認できた。ひとつのジャンルにしばられない多彩なゲームプレイを楽しめそうだ。
また、各プラットフォームストアにて、本作のデモ版である『Fall of Porcupine: Prologue』を無料で配信中。本作の導入部分を遊ぶことができる。日本語対応もされているため、本編の発売に備え、事前に遊んでおくのもよいだろう。
『Fall of Porcupine』は、PC(Steam/GOG.com)/Nintendo Switch/PS4/Xbox One/Xbox Series X|S向けに6月15日配信開始予定。