Electronic Artsは4月28日、『Star Wars ジェダイ:サバイバー』を発売した。同作では、とある実績にまつわるアイテムが入手できず「不具合で達成不可能なのではないか」とユーザーたちから懸念されていた。しかし、同実績は実際のところ「うんち」を鍵にして達成可能だったという。本稿には、本作のネタバレになりうる記述が含まれるため留意してほしい。
『Star Wars ジェダイ:サバイバー』は、映画「スター・ウォーズ」を題材としたアクションゲーム『Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー』の続編だ。前作から5年後の銀河系を舞台に、ジェダイであるカル・ケスティスと仲間たちの新たな冒険が描かれる。本作では、前作に引き続き収集要素も存在。とあるショップでは、収集したシャードを渡すことでさまざまなアイテムを入手可能となっている。そして本作では、そうしたシャードを収集することで同ショップの商品を全購入する実績「散財」が存在している。
しかし、「散財」の実績については、「不具合によって入手不可能なのではないか」との推察がコミュニティからあがっていた。PowerPyx.comといったゲームのトロフィー情報サイトでも不具合との共通認識が一時発生しており、ユーザーにより「入手するには修正パッチを待つことになるだろう」といった相談がなされていた。シャードは100個あり、そのうちの1個がどうしても手に入らなかったのである。シャードの場所を表示するアップグレードを入手して、アイコン表示のある場所を虱潰しに探しても、誰にもシャードが手に入らない状況。あと1個だけが足りない「99/100」との表示を前に、プレイヤーたちは苦汁をなめることになっていた。
しかし、不具合で手に入らないのかと思われた「100個目のシャード」が、以外なところから発見されることになる。それは、本作に登場する動物「Nekko(ネッコー)」の大便。いいかえれば「うんち」である。100個目のシャードについては、マップアイコン表示の場所にそのまま存在するのではなく、入手にひと手間が必要だったのだ。
その入手手順は、上述の動画にて解説されている。本作ではネッコーに騎乗して移動が可能。その機能を利用して、アイコンの付近で飼育されている派手な色のネッコーに乗り、小屋の中に移動して降りるのが下準備となる。そして、近くのポイントで休憩してふたたび小屋を訪れれば、ネッコーが大量のうんちをその場にしている。そのうんちを撒き散らせば、多数のユーザーが追い求めた「100個目のシャード」が輝きながらご登場というわけだ。なお、本作の主人公はフォースの力を使えるため、うんちを直接掻き分ける必要はない。ジェダイの面目躍如である。
なお、こうしたギミックが発見されず「不具合だろう」と多くのユーザーに判断された背景には、『Star Wars ジェダイ:サバイバー』自体の特殊な状況もあっただろう。本作は発売する前から動作面でさまざまな問題が浮上し、開発側がパフォーマンス改善やバグ修正対応を表明していた(関連記事)。そのためユーザー側も、最適化不足や不具合の可能性をある程度踏まえた上で遊んでいたわけである。
そうした先入観もあり「ネッコーのうんちの中にシャードがある」というやや不親切なギミックが解明されず、多くのユーザーから不具合と解釈されてしまったのだろう。真実はうんちの中にあったわけだ。
なお、本作に向けては5月2日から明日3日にかけてパッチ配信が実施されている。内容としては、PC版についてはパフォーマンス向上などが実施。コンソール版についてはクラッシュや不具合の修正が多数含まれている。PC向けパッチは配信済み、コンソール版向けについては3日配信予定だ。今後の改善にも期待したい。
『Star Wars ジェダイ:サバイバー』はPC/PlayStation 5/Xbox Series X|S向けに発売中。