見えないものは存在しないRPG『CASSETTE BOY』PS5/Switch/Steam向けに発売へ。「シュレディンガーシステム」で在るを操る

 

国内のゲーム開発会社ワンダーランドカザキリは4月28日、『CASSETTE BOY(カセットボーイ)』のSteamストアページを公開した。同作は、PlayStation 5/Nintendo Switch/PC(Steam)向けに発売予定。Steamのストアページでは2024年発売予定と記載されている。また4月28日より公式サイトも公開中だ。


『CASSETTE BOY』は、「シュレディンガーシステム」によって“在る”を操るパズルRPGだ。本作の舞台には、敵やボスモンスターなどが存在している。主人公は、武器を手にして敵と戦いながら、世界を冒険。アイテムを探してパズルを解き、モンスターを倒して世界の謎を解き明かしていくという。ここまでの説明は、パズル要素を含むファンタジーRPGのようであるが、本作の世界では画面に映っていないオブジェクトが存在せず、見えているモノだけが正解とされている。話しかけたばかりのNPCも、進路を塞ぐオブジェクトも、見えていなければ存在しない。本作では、観測していないものは不確定だという量子力学の思考実験などの考え方を取り入れ、存在の状態を操って進んでいくのだ。


システムとしては、本作にはシュレディンガーシステムと呼ばれる仕組みが導入されている。マップを回転させることで、プレイヤーに見える画面が変化。シュレディンガーシステムによって、画面に映っていないモノや見えていないモノは存在しないモノになるそうだ。見たい世界を操って、不思議な世界を冒険していくのだろう。


本作を手がけているワンダーランドカザキリは、Webサイトの制作やシステム開発、ゲームが好きだという国内の会社だ。過去作としては、ローグライクRPG『ダンジョンに捧ぐ墓標』やダンジョンを作って遊ぶ『BQM ブロッククエスト・メーカー Remastered』などをリリースしてきた。

本作においては、2022年4月投稿のトレイラーでは、カセットに編集した精霊のチカラを借りて世界を冒険する、誰のものでもないキミだけのカセットを編集するRPGと紹介されていた。現在の説明とは異なっているが、開発が進む中でコンセプトや内容が変更されて、現在の内容になっていったのかもしれない。

CASSETTE BOY』は、PlayStation 5/Nintendo Switch/PC(Steam)向けにリリース予定だ。またSteamのストアページおよび公式サイトが公開中。同ストアページによると、2024年リリース予定となっている。