Unityで動くRPGツクール最新作「RPG Maker Unite」やむを得ず3度目の発売延期。今度は不運に見舞われる
Gotcha Gotcha Gamesは4月27日、「RPG Maker Unite」の発売を再び延期すると発表した。新たな発売日については、Unity Asset Storeのシステム復旧次第告知される。「RPG Maker Unite」の公式Twitterアカウントによると、Unity Asset Store上の新規登録管理システムの不具合により、やむを得ず延期になったという。本ツールではこれまで2度にわたって発売スケジュールが延期されてきたが、今度は“不運”に見舞われての延期となったようだ。
「RPG Maker Unite」は、ゲームエンジンUnity上で動作する新機軸の「RPG Maker(ツクール)」だ。RPG Makerシリーズは、データベースの編集やイベントの制作機能などにより、プログラミングの知識がなくともRPGの制作が可能だと謳われている、ゲーム制作ツール群である。本作においてもRPG Makerシリーズの1作として、そうした特徴は変わっていないようだ。一方本作ではUnity上で動作するためか、フルHD解像度に対応し、モバイルアプリへのネイティブ出力が可能。アウトラインエディタのスイッチラインでは、イベントとマップの関連性が視覚的に表現されるなど、従来のシリーズより制作を効率的に進められる機能も用意されている。アドオンやC#による「RPG Maker Unite」自体の改修も可能になっており、最新作としてパワーアップを遂げた「RPG Maker」となっているのだろう。
そんな本作は、4月25日時点で4月27日の先行発売が予定されていたが、再び延期となったことが告知された。本作の発売スケジュールとしては、まず2022年2月15日の正式発表時点では、Steam/Unity Asset Storeでの2022年内のリリースが予定されていた。その後2022年11月30日に、Unityエディターとの機能面での連携を図る必要が出てきており、完成度を高めるのに時間を要するため、2023年春へ発売が延期。この時点でUnityエディター上で動作するスムーズなゲーム制作体験を考慮した結果、Unity Asset Store版が先行販売となり、Steam版は環境に適した改修をおこなった上で発売すると告知されていた。
続いて3月1日には、4月6日の発売が発表されるが、3月31日にさらなる品質向上および安定した作品としてユーザーに届けることを理由に、発売が延期された。そして4月25日に、4月27日の発売が発表。4月27日には、2度の延期を経てUnity Asset Storeでの先行販売が開始されるはずだったのだ。
延期告知のとおり、記事執筆時点においても、Unity Asset Storeでの「RPG Maker Unite」の先行販売は開始されていない。しかし今回は、「RPG Maker Unite」を手がけるGotcha Gotcha Gamesにとっても予想外の事態であるようだ。「RPG Maker Unite」公式Twitterアカウントのツイートによると、Unity Asset Store上の新規登録管理システムの不具合により、ページが表示されない状態になってしまっているという。
原因としては、Unity Asset Storeのバックエンドシステム処理のエラーが起因。Gotcha Gotcha GamesはUnity Asset Storeのスタッフと連携を取り、Unityに最優先事項として対応してもらっているそうだ。結果的に「RPG Maker Unite」の発売は3度目の延期となってしまったかたちだ。「RPG Maker Unite」の新たな販売期日は、Unity Asset Storeのシステムが復旧され次第、改めて告知されるとのことだ。
「RPG Maker Unite」は、Unity Asset Storeで先行発売予定。通常価格は、99.99ドルとなっている。また本作については、発売に先駆けて公式サイト内で初心者講座が公開中となっている。
【UPDATE 2023/5/2 18:35】
Gotcha Gotcha Gamesは5月2日、Unityとの調査の結果、Unity Asset Storeでの不具合解消の目処が立ったと報告した。新たなリリース日程としては、5月8日12時の発売を目指して準備を進めているという。三度の延期となった本作であるが、ゴールデンウィーク明けにはリリースされることとなりそうだ。