美少女ゲーム『ONE.』Switch/Steam向けに12月22日発売へ。泣きゲーの開拓者とも謳われる『ONE ~輝く季節へ~』をリファイン

ネクストンおよびアレスは4月28日、『ONE.』を12月22日に発売すると発表した。対応プラットフォームはNintendo Switch/PC(Steam/Windows)で、希望小売価格は未定。

ネクストンおよびアレスは4月28日、『ONE.』を12月22日に発売すると発表した。対応プラットフォームはNintendo Switch/PC(Steam/Windows)で、希望小売価格は未定。Steam版を除き、2023年5月26日より予約開始予定とされている。発表にあわせて、公式サイトも公開されている。

*2022年7月公開のティザーPV第2弾

『ONE.』は、ネクストンのブランドnovamicusが制作する『ONE ~輝く季節へ~』のリファイン版である。元となる『ONE ~輝く季節へ~』は、ネクストンのブランドTacticsから1998年5月に最初のPC版が発売された、18禁の恋愛アドベンチャーゲームだ。同作の舞台は、1998年の冬。主人公の折原浩平は、幼い頃に家族をなくした高校2年生の少年だ。

ゲーム序盤では、折原浩平の視点からコミカルな高校生活が描かれる。幼なじみの長森瑞佳に毎朝起こされたり、転校生の七瀬留美と登校中にぶつかったりといった具合。選択肢を交えながら、6人美少女たちとの出会いや主人公の日常がノベルゲーム形式で繰り広げられるのだ。またゲーム後半では、選択肢によって各ヒロインのルートへ分岐。主人公自身の事情やヒロインたちとの関係を絡めた、感動的な物語が描かれていく。


同作は、シナリオライターの麻枝准氏や久弥直樹氏、イラストレーターの樋上いたる氏など、後にKeyの屋台骨となるスタッフたちが制作に携わっていた作品だ。プレスリリースによると、当時同作は「泣きゲー」というジャンルを開拓。当時のクリエイターやシナリオライターたちにも大きな影響を与えたのだという。またユーザーからの評価も高く、主に美少女ゲームやADVゲームのレビュー/感想などが集まるサイト「ErogameScape -エロゲー批評空間-」では中央値83/平均値81点を獲得している。同サイトのレビューでは、ユーザーたちは感動するシナリオやコメディ要素などを評価。同作を泣きゲーの原点と呼ぶ声や、「えいえんは、あるよ。」という文言も見受けられる。なお最近では、麻枝准氏は『ヘブンバーンズレッド』の原案・メインシナリオを担当。久弥直樹氏は、『CRYSTAR -クライスタ-』のシナリオを手がけていた。


本作『ONE.』は、そんな『ONE ~輝く季節へ~』のリファイン版となる。制作スタッフとしては、オリジナル版でも原画を務めていた樋上いたる氏が、本作でも原画を担当。樋上いたる氏による新たなイラストと最新グラフィックにより、物語が彩られるようだ。またシナリオ編集を、ネクストンの新ブランドで本作を制作するnovamicusが担当。原作およびシナリオとしては、オリジナル版を手がけたブランドTacticsの名が掲げられている。なお『ONE.』というタイトルには、シリーズの集大成としてピリオドがつけられているそうだ。

ONE.』はNintendo Switch/PC(Steam/Windows)向けに12月22日発売予定。Steam版を除き、2023年5月26日から予約が開始予定となっている。



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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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