コーエーテクモゲームスは4月27日、『ライザのアトリエ3 〜終わりの錬金術士と秘密の鍵〜』の世界累計出荷本数が30万本を突破したと発表した。告知にあわせて、アーコードトレーラーが公開中。また本作の30万本突破は、「秘密」シリーズでも最速になるそうだ。
『ライザのアトリエ3 〜終わりの錬金術士と秘密の鍵〜』は、錬金術士ライザリン・シュタウトの最後の夏の冒険を描く、錬金術RPGだ。錬金術士ライザを主人公に据えてきた「秘密」シリーズの3作目となる。本作の舞台は、『ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~』の冒険から約1年後の世界。主人公のライザは王都での冒険のあと、故郷のクーケン島へと帰り日々を過ごしていた。
そんな夏のある日、クーケン島の近隣に謎の群島「カーク群島」が出現。ライザが、ちょうど帰郷していたタオとボオスと共に調査を進めると、カーク群島がクーケン島に悪影響を及ぼしていると発覚する。また同時に、ライザの脳裏には万能の大典へと導こうとする謎の声が響くようになっていた。ライザたちは、クーケン島を救うためカーク群島の調査へと出発。謎の鍵と錬金術の根源を巡る、ライザたちの最後の夏が始まる。
ライザたちの世界は大きく4つに分割されており、それぞれの地方はシームレスかつ広大なオープンフィールドになっている。本作ではあちこちに素材や魔物が点在する広大なフィールドを、ロードなしで自由に冒険できるのだ。また本作の調合では、素材を使ってアイテムの効果を変更できるシステムや、強力な特性「超特性」が登場。パーティーメンバーが11人登場することや、シナリオライターの高橋弥七郎氏が再び制作に参加していることも特徴だろう。
本作は記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー801件中93%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。リリース直後には、被写界深度の設定によって画面が見づらい問題があったものの、4月3日のアップデートによって、ゲーム全体の被写界深度が調整されている。
コーエーテクモゲームスの発表によれば、そんな本作の世界累計出荷本数が、「秘密」シリーズ最速で30万本を突破したそうだ。「秘密」シリーズの売上としては、2019年9月26日に発売された1作目『ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜』では、約5か月後の2020年2月14日に累計出荷数35万本突破が報告。また2020年12月3日に発売された『ライザのアトリエ2 〜失われた伝承と秘密の妖精〜』においては、2021年4月時点で36万本突破が報告されていた。
対して本作『ライザのアトリエ3 〜終わりの錬金術士と秘密の鍵〜』は、2023年3月23日(Steam版3月24日)に発売されたばかり。約1か月での出荷30万本突破となっている。売上のペースでは、確かに「秘密」シリーズの過去2作を上回っていそうだ。
「秘密」シリーズの出荷本数としては、2021年3月時点で『ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜』が100万本を突破。「秘密」シリーズ全体では2023年3月20日時点で、シリーズ累計出荷本数160万本の突破が報告されている。また近年の「アトリエ」シリーズの出荷本数としては、コーエーテクモゲームスの決算説明会資料によると、2012年リリースの『アーシャのアトリエ 〜黄昏の大地の錬金術士〜』が12万本、2013年リリースの『エスカ&ロジーのアトリエ 〜黄昏の空の錬金術士〜』が10万本、2015年発売の『ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜』が17万本。2022年発売の『ソフィーのアトリエ2~不思議な夢の錬金術士~』が20万本を突破している。『ライザのアトリエ3 〜終わりの錬金術士と秘密の鍵〜』だけでなく、「アトリエ」シリーズにおいて「秘密」シリーズ自体が大きなヒットとなったようだ。
『ライザのアトリエ3 〜終わりの錬金術士と秘密の鍵〜』は、PlayStation 4/PlayStation 5/Nintendo Switch/PC(Steam)向けに通常価格税込8580円で配信中。4月27日の無料アップデートでは、高難易度の追加などがおこなわれている。