オープンワールドSF探偵ゲーム『Shadows of Doubt』早期アクセス配信好調スタート。自動生成都市の自由すぎる探偵生活


パブリッシャーのFireshine Gamesは4月24日、ColePowered Gamesが手がける『Shadows of Doubt』を早期アクセス配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は日本語表示に対応している。

『Shadows of Doubt』は、自動生成の箱庭的オープンワールドを舞台とする探偵シミュレーションゲーム。超工業化社会によってディストピアな世界となってしまった1980年代の都市で私立調査官として、ガジェットを駆使して手掛かりを集め、難事件を解決する。

本作の魅力は自動生成された都市とその住人だろう。ショップや建物の場所、ビルの構造などの都市内のつくりや、住人一人ひとりの名前・住所といった個人情報や趣味、ほかの住人との関係までもすべて自動で生成される。そのため、データを変えるたびに違う環境で攻略ができる。


プレイヤーが探偵として事件を追い求める際に、どのようなアプローチで情報を得るかは自由となる。尾行、聞き込みといった基本的なものから、賄賂や不法侵入、データハックといったことまで可能。もちろん強引な方法での情報収集は犯罪行為となるので、監視カメラや警察に見つからないようなステルスでの行動も重要になってくる。

本作には生活シミュレーションとしてのシステムも備わっており、飢えや喉の乾きといったサバイバル要素から、眠気や体臭といった衛生システムまで導入されている。プレイヤーは都市で食事や、シャワー、睡眠をとる事ができ、さながら街の住人のように生活することができる。探偵業を一切こなさず、こっそり人の家に忍び込んで金品や食品を強奪し、生計を立てるアウトローなプレイも可能な自由度の高さも本作の魅力のひとつだ。


本作のSteamユーザーレビューを見ると、本稿執筆時点で462件中89%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。また、Steamの同時接続プレイヤー数はピーク時3562人を記録している(SteamDB)。新規タイトルとしてかなり好調なスタートといえるだろう。

ユーザーレビューでは、本作の魅力である自動生成システムや、高い自由度から生まれる没入感が高く評価されている。また、日本語ローカライズに関しても好評で、筆者も実際に遊んだところ、膨大なテキスト量でありながら非常に丁寧に翻訳されており探偵シムとして満足に遊べるクオリティとなっていた。一方で、早期アクセス配信開始直後ということもあり、動作の不安定さや不可思議な挙動やバグといった課題点も指摘されている。


本作の早期アクセス配信期間は6か月間を予定。ゲームの根幹部分はかなり完成されているものの、自動生成システムや住民たちのAIが起こすバグに対処してから正式リリースとするそうだ。また、不具合の修正だけでなく、新たなロケーションや事件のパターンなど新要素も追加予定とのことで、さらに遊びやすくなったゲームでさらなる難事件に挑むことができそうだ。正式リリースに向けたさらなるブラッシュアップにも期待しておこう。

『Shadows of Doubt』はPC(Steam)向けに配信中。リリース記念セールとして5月2日まで定価2300円の10%オフとなる2070円で販売されている。