Steam無料・光速疾走アクション『BRIGHT TRACER』発表。技術者集団ヘキサドライブ新人らがUE5で開発
株式会社ヘキサドライブは4月24日、アクションゲーム『BRIGHT TRACER』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。価格は無料となっており、5月のリリースを予定している。
『BRIGHT TRACER』は、ウイルスに侵食されつつある電脳空間を駆け抜ける、ハイスピードランアクションゲームだ。本作の基本となるアクションは、ステージの奥へと走り抜ける移動とジャンプ。さらには、ウォールランやスライディング、ワイヤーフックといったさまざまなアクションを駆使し、電脳空間を蝕む原因であるウイルスのもとを目指していくことになる。
本作では、先述したアクションを連続しておこなうことでキャラクターがどんどん加速していくシステムになっているようだ。移動先の足場がなくなったところでウォールランをし、そこからワイヤーフックで遠くの足場へと着地、といったようにアクションを組み合わせることで、キャラクターが加速し、ゲームの進行がますますハイスピード化していく。
移動アクション以外にも加速する方法が存在しており、それが敵の攻撃への対応だ。敵の攻撃に対してタイミングよくアクションをすることでジャスト回避&カウンターが発動。成功することでさらなる加速やボーナスが得られ、トップスピードに乗ることができるとのこと。クリア時には経過タイムに応じてランク評価がされるそうで、ジャスト回避&カウンターを積極的におこなうことがスピードクリア、ひいては高ランククリアの鍵になるようだ。
ちなみに、本作を開発したヘキサドライブは、かつてカプコンに在籍していた松下正和氏が立ち上げたゲーム会社だ。大阪を拠点に、東京にもスタジオを構えてゲーム開発に携わっている。『大神 絶景版』『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION』といった高品質なリマスター移植作品をはじめ、他社のビッグタイトルへの開発協力といった実績をもっている。最近では、人気シリーズ新作『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』の開発に参加している(関連記事)。高い技術をもつスタジオとして、移植作開発や新作への協力を中心に支えてきたわけだ。
そんなヘキサドライブは昨年自社開発・販売タイトルも展開。タワーオフェンスゲーム『VOIDCRISIS』をSteamにて2022年8月より早期アクセス配信を開始し、10月27日には正式リリースに踏み切った。また、今月始めには国内メーカーであるランド・ホーとアールフォース・エンターテインメントとの業務提携を発表するなどの動きを見せている(関連記事)。そんななか、新たな自社パブリッシングタイトルとして、『BRIGHT TRACER』が発表されたかたちだ。
なお、本作を手がけるのは、ヘキサドライブに2022年度に入社した新人開発スタッフたち。入社1年目の彼らが、自ら企画から開発までの一連の工程や進行を計画し、Unreal Engine 5を用いて制作したそうだ。新人スタッフによる無料タイトルの配信という、ヘキサドライブの新たな試みがどうなるのか期待して配信開始を待ちたい。
『BRIGHT TRACER』は5月、PC(Steam)向けに無料配信予定。