“超リアル”FPS『Unrecord』、リアルすぎて一部ユーザーに疑われる。そして開発者がちゃんと証拠出して反論

ボディーカメラ風FPS『Unrecord』のトレイラーに対して、一部ユーザーから疑いの声が寄せられていたという。そうした疑いを晴らすため、開発者は開発環境上でのゲームプレイと見られる映像を公開した。

デベロッパーのDRAMAは4月20日、『Unrecord』を発表した。対応プラットフォームは現時点ではPC(Steam)が予定されている。ボディーカメラ風の映像が特徴的な本作。そのリアルさから、一部ユーザーから疑いの声を寄せられていたという。そうした疑いを晴らすため、開発者は開発環境上でのゲームプレイと見られる映像を公開した。

『Unrecord』はシングルプレイ用のタクティカルFPSゲームだ。プレイヤーは犯罪の捜査をおこない、さまざまな人物と対峙することになるという。人物に対して選択肢を選ぶかたちで会話も展開。クライム系やスリラー系の作品から影響を受けた、捻りの効いたストーリーが描かれるそうだ。リトライを重ねるゲームプレイになっているそうで、死と隣り合わせの戦闘が特徴となるのだろう。

ボディーカメラでの録画映像を模した独特な視点は、本作の大きな特徴といえる。また本作ではプレイヤーキャラが自由な手の動きを見せるそうで、特徴的な照準システムが採用されているとのこと。公開された映像からも、銃の反動や手ぶれがリアルに再現されていることが確認できる。開発にはUnreal Engine 5が用いられているとのことだ。

本作を手がけるのはフランスに拠点を置くDRAMA。2020年に開発者Alexandre Spindler氏と、ミュージシャンのThéo Hiribarne氏によって設立されたスタジオだ。Alexandre氏は4月21日、自身のTwitterアカウントにて本作の開発環境上でのゲームプレイと見られる動画を公開。本作のトレイラーでのゲームプレイが“フェイクやビデオ”ではないと示している。

Alexsandre氏の公開した動画では、Unreal Engine上で本作が動作している様子が収められている。映像では画面四隅の黒い部分、いわゆるケラレを排除したり、キャラをジャンプさせたりリロードしたりとさまざまな操作がおこなわれている。ほかにも左右を銃で撃ちまくったりと実際に操作しているような映像が収録。実写と見紛う映像ながら、プレイヤーが操作しながら遊べるゲームとなっている様子だ。

本作は発表時、公開された動画を見たユーザーからプリレンダリングされた映像か、あるいはFMV(Full-motion Video)ではないかといった疑問が多く寄せられたそうだ。また本作をガンシューティングゲーム、つまりキャラの移動などが自動でおこなわれているのではないかとの声もあったという。そうしたユーザーらの疑念を同氏は否定。さらに開発環境でのゲームプレイと見られる動画を公開することで疑いを晴らそうとしたかたちだ。

https://twitter.com/esankiy/status/1648852562148311041

本作は『Unrecord』として正式発表される以前、2022年10月に開発中の映像がお披露目されていた(関連記事)。当時のバージョンはUnreal Engine 4で開発されていたそうで、映像内で使用されているアセット(物体など)にはすべてUnreal Engineのマーケットプレイスで利用可能なものが用いられていたとのこと。

一方で、ボディーカメラ映像の雰囲気を再現するためにプログラミングや、音響・シェーダー・ポストプロセスなどの調整に注力したそうだ。ボディーカメラ風の歪みや、空を見上げた際の露出補正など、細部までこだわられた映像。そして屋内外での反響がリアルに再現された音響などが、本作の映像のリアルさを押し上げているのだろう。

一部ユーザーたちに“フェイク”と疑われるほどリアルなボディーカメラ風映像が特徴の本作。現在本作は開発初期段階だそうで、少なくとも今年中にリリースされる予定はないという。また、パブリッシャーや投資家を引き続き募集中とのことだ。発表に際してSteamストアページが公開されているので、気になる人はウィッシュリストに登録しておくといいだろう。

『Unrecord』はPC(Steam)向けにリリース予定だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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